Trend Micro Security

TROJ_DLOAD.ADR

2013年9月7日
 解析者: Jimelle Monteser   

 別名:

TrojanDownloader:MSIL/Tinrofe (Microsoft), Trojan horse Downloader.Generic13.AUWZ (AVG)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 7,680 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2013年6月7日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}o.com/Gormandizer/update.php
  • http://{BLOCKED}st.info/NexCPTime.exe

マルウェアがWindows 7上で実行している場合、マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Tracing\{malware file name}_RASAPI32

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Tracing\{malware file name}_RASMANCS

Windows 7上にインストールされた場合、マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Tracing\{Random Name}_RASAPI32
EnableFileTracing = "0"
EnableConsoleTracing = "0"
FileTracingMask = "4294901760"
ConsoleTracingMask = "4294901760"
MaxFileSize= "1048576"
File Directory = "%Windows%\tracing"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Tracing\{Random Name}_RASMANCS
EnableFileTracing = "0"
EnableConsoleTracing = "0"
FileTracingMask = "4294901760"
ConsoleTracingMask = "4294901760"
MaxFileSize= "1048576"
File Directory = "%Windows%\tracing"


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.974.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年6月11日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.975.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年6月12日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TROJ_DLOAD.ADR」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Tracing
    • {malware file name}_RASAPI32
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Tracing
    • {malware file name}_RASMANCS

手順 5

TROJ_DLOAD.ADR として検出されたファイルを検索し削除します。

註:このファイルは、隠しファイルとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。

特定のファイルが起動した際、マルウェアの自動起動実行の停止:

  • Windows 2000、XP および Server 2003 の場合:

    1. [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。
    2. [ファイル名のすべてまたは一部]に上記で確認したファイル名を入力してください。
    3. [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、Enter を押します。
    4. 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。

  • Windows Vista および 7 の場合:

    1. [スタート]をクリックします。
    2. [プログラムとファイルの検索]に、上記で確認したファイル名を入力し、Enter を押します。
    3. 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
      註:Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイトをご確認ください。
  • 手順 6

    コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_DLOAD.ADR」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

    手順 4は、マルウェアに感染したWindows 7のコンピュータのための手順です。Windows 7以外をお使いのユーザは、手順 4を行う必要はありません。


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