Trend Micro Security

TROJ_DEEPEC.MS

2012年10月9日
 解析者: Erika Bianca Mendoza   
 更新者 : Karl Dominguez

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。


  詳細

ファイルサイズ 35,840 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2011年1月18日
ペイロード ファイルのダウンロード, システムセキュリティへの感染活動, システムのレジストリの変更

侵入方法

マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のプロセスに自身を組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • All processes except the following:
  • lsass.exe
  • services.exe

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • sKf_hd4LBkJasd
  • aQs43kLKJ2ud3jaSD

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
CTF Products Updater = rundll32.exe {malware path and file name}, DepCmd

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Windows
AppInit_DLLs = {malware path and file name}

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{blank}」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Windows
LoadAppInit_DLLs = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Intel\
Common

バックドア活動

マルウェアは、以下のポートを開きます。

  • 81

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}9.{BLOCKED}9.228.199
  • {BLOCKED}5.{BLOCKED}8.185.16

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %user temp%\slvc_25.tmp
  • %user temp%\sc.vbs


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 7.774.20
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年1月18日
VSAPI OPR パターンバージョン 7.775.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2011年1月18日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TROJ_DEEPEC.MS」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Intel
    • Common

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • CTF Products Updater = rundll32.exe {malware path and file name}, DepCmd

手順 6

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows
    • AppInit_DLLs = {malware path and file name}
      • AppInit_DLLs = {blank}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows
    • LoadAppInit_DLLs = 1
      • LoadAppInit_DLLs = 0

手順 7

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\slvc_25.tmp
  • %User Temp%\sc.vbs

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_DEEPEC.MS」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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