Trend Micro Security

TROJ_CRYPFUD.D

2015年4月23日
 解析者: Cris Nowell Pantanilla   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<Common Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

マルウェアは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  詳細

ファイルサイズ 410,356 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2015年4月21日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 画像の表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\sign.bmp
  • %Start Menu%\Programs\Startup\sign.bmp

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %Start Menu%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Windows\Start Menu" または "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu" です。.)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\{original filename}.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<Common Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。$$DATA$$

他のシステム変更

マルウェアは、コンピュータのデスクトップの壁紙に以下の画像を設定します。

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

マルウェアは、IEのゾーン設定を変更します。

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}truments.co.uk/script.php
  • http://{BLOCKED}truments.co.uk/cgi-bin/script.php

マルウェアは、以下の拡張子をもつファイルを暗号化します。

  • 113
  • 1cd
  • 3gp
  • 73b
  • 7z
  • a3d
  • abf
  • abk
  • accdb
  • arj
  • as4
  • asm
  • asvx
  • ate
  • avi
  • bac
  • bak
  • bck
  • bkf
  • cdr
  • cer
  • cf
  • cpt
  • csv
  • db3
  • dbf
  • doc
  • docx
  • dt
  • dwg
  • erf
  • fbf
  • fbk
  • fbw
  • fbx
  • fdb
  • gbk
  • gho
  • gzip
  • iv2i
  • jpeg
  • jpg
  • key
  • keystore
  • ldf
  • m2v
  • m3d
  • max
  • mdb
  • mkv
  • mov
  • mpeg
  • nbd
  • nrw
  • nx1
  • odb
  • odc
  • odp
  • ods
  • odt
  • old
  • orf
  • p12
  • pdf
  • pef
  • ppsx
  • ppt
  • pptm
  • pptx
  • pst
  • ptx
  • pwm
  • pz3
  • qic
  • r3d
  • rar
  • raw
  • rtf
  • rwl
  • rx2
  • sbs
  • sldasm
  • sldprt
  • sn1
  • sna
  • spf
  • sr2
  • srf
  • srw
  • tbl
  • tib
  • tis
  • txt
  • wab
  • wps
  • x3f
  • xls
  • xlsb
  • xlsk
  • xlsm
  • xlsx
  • zip

マルウェアは、以下のファイル名を使用し、暗号化されたファイルを改称します。

  • {original file name and extension}.id-{id}_fudx@inbox.com

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.750

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %Application Data%\fud.bmp
  • %Start Menu%\Programs\Startup\fud.bmp

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_CRYPFUD.D」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 5

Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定を修正します。

[ 詳細 ]


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