Trend Micro Security

TROJ_BHO.KJ

2012年10月9日
 解析者: Michael Cabel   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 157,184 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2007年8月6日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

自動実行方法

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加し、自身をBrowser Helper Object(BHO)として登録します。これにより、Internet Explorer(IE)が起動するとマルウェアが自動実行されます。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Browser Helper Objects\{4E8D6551-F9A4-6D01-4D4B-BFD7673C0E3E}

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\MoreRelevantAdvertisingProgram.MoreRelevantAdvertisingProgram

HKEY_CLASSES_ROOT\MoreRelevantAdvertisingProgram.MoreRelevantAdvertisingProgram.1

HKEY_CLASSES_ROOT\AppID\MoreRelevantAdvertisingProgram.DLL

HKEY_CLASSES_ROOT\AppID\{418D86BE-7386-4F1A-83E0-53604ADBDA74}

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{4E8D6551-F9A4-6D01-4D4B-BFD7673C0E3E}

HKEY_CLASSES_ROOT\Interface\{74227A16-0FA2-0406-D0AB-28B158DFD4C5}

HKEY_CLASSES_ROOT\TypeLib\{DDBF94DA-A3F9-A0A0-B916-33351799AD17}


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 4.636.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2007年8月6日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TROJ_BHO.KJ」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

「TROJ_BHO.KJ」として検出されたファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_BHO.KJ」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

  • このマルウェアの登録を削除します。
    1. [スタート] →[ファイル名を指定して実行] → CMDを入力し、Enter キーを押します。
    2. CD <手順1.)で確認したマルウェアのパス名>

      ※"CD"、 "<手順1.)で確認したマルウェアのパス名>" の間には、半角スペースを入れてください。

    3. 以下のコマンドを入力し、Enterを押してください。
    4. REGSVR32 <手順1.)で確認したマルウェアのファイル名> /U

      ※"REGSVR32"、 "<手順1.)で確認したマルウェアのファイル名>"、 "/U" の間には、それぞれ半角スペースを入れてください。

    5. 確認画面が出たら[はい]をクリックし、コマンドプロンプトを閉じてください。


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