Trend Micro Security

TROJ_BAYROB.VUS

2018年2月21日
 解析者: Nikko Tamana   

 別名:

W32/Bayrob.BS!tr (Fortinet), W32/Nivdort.K.gen!Eldorado (FProt), Trojan.Win32.Bayrob (Ikarus), HEUR:Trojan.Win32.Bayrob.gen (Kaspersky), TrojanSpy:Win32/Nivdort (Microsoft), a variant of Win32/Bayrob.BR trojan (NOD32), TrojanSpy.Nivdort.DR3 (Quickheal)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 214,016 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2018年2月20日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\ervmnajxb\ddiric
  • %System Root%\ervmnajxb\i1qasu
  • %System Root%\ervmnajxb\iwuktty1smy

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\ervmnajxb\ag1xqz1x3zzlulm6tbzin.exe
  • %System Root%\ervmnajxb\lngtclnx.exe
  • %System Root%\ervmnajxb\zksrpfa.exe

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\ervmnajxb
  • %Windows%\ervmnajxb

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.. %Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\Human Instrumentation Port Modules
Type = 00000110

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\Human Instrumentation Port Modules
Start = 00000002

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\Human Instrumentation Port Modules
ErrorControl = 00000000

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\Human Instrumentation Port Modules
ImagePath = %System Root%\ervmnajxb\lngtclnx.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\Human Instrumentation Port Modules
DisplayName = "Human Instrumentation Port Modules"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\Human Instrumentation Port Modules
ObjectName = "LocalSystem"

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services
Human Instrumentation Port Modules =

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center\Svc
FirewallDisableNotify = 00000001

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center\Svc
AntiVirusDisableNotify = 00000001

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://agains{BLOCKED}olics.com/index.php
  • http://chisty{BLOCKED}tsmen.ru/index.php
  • http://cleans{BLOCKED}men.com/index.php
  • http://kamcha{BLOCKED}ajivayapriroda.ru/index.php
  • http://navsto{BLOCKED}index.php
  • http://rps-sv{BLOCKED}n.com/services/countrylookup
  • http://solita{BLOCKED}ks.com/index.php
  • http://topaut{BLOCKED}s.ru/index.php


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.980.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年2月20日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.981.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年2月21日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\ervmnajxb
  • %Windows%\ervmnajxb

手順 5

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services
    • Human Instrumentation Port Modules

手順 6

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center\Svc
    • FirewallDisableNotify = 00000001
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center\Svc
    • AntiVirusDisableNotify = 00000001

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_BAYROB.VUS」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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