Trend Micro Security

TROJ_AUTOTI.VRW

2014年7月30日

 別名:

Generic-FAPM!D66E75BCE164 (McAfee); Trojan.ADH (Symantec); Troj/Malit-K, Mal/MalitRar-B (Sophos); Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 1,130,088 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年7月30日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\Documents and Settings\Wilbert
  • %User Profile%\q9l665r27i8
  • %User Profile%\Windows\mj0Tt1G

(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnce
q9l665r27i8 = "%User Profile%\q9l665r27i8\23500.vbs"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\mj0Tt1G

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\640

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\mj0Tt1G
ServerStarted = "3/28/2014 0:36:34 AM"

HKEY_CURRENT_USER\Software\mj0Tt1G
InstalledServer = "%Windows%\Microsoft.NET\Framework\v2.0.50727\RegSvcs.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\640
Mutex = "mj0Tt1G"

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • __tmp_rar_sfx_access_check_59140
  • yzclfs.OBF
  • kEzSd.exe
  • XMTJ.NDV
  • uWVy.MAI
  • %User Profile%\mj0Tt1G\mj0Tt1G.nfo
  • %User Profile%\mj0Tt1G\mj0Tt1G.svr

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • {BLOCKED}5.114.221

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

不明なレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE
    • mj0Tt1G
  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE
    • 640

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
    • q9l665r27i8 = "%User Profile%\q9l665r27i8\23500.vbs"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\mj0Tt1G
    • ServerStarted = "3/28/2014 0:36:34 AM"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\mj0Tt1G
    • InstalledServer = "%Windows%\Microsoft.NET\Framework\v2.0.50727\RegSvcs.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\640
    • Mutex = "mj0Tt1G"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • __tmp_rar_sfx_access_check_59140
  • yzclfs.OBF
  • kEzSd.exe
  • XMTJ.NDV
  • uWVy.MAI
  • %User Profile%\mj0Tt1G\mj0Tt1G.nfo
  • %User Profile%\mj0Tt1G\mj0Tt1G.svr

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\Documents and Settings\Wilbert
  • %User Profile%\q9l665r27i8
  • %User Profile%\Windows\mj0Tt1G

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_AUTOTI.VRW」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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