TROJ_ARTIEF.NSA
Exploit:Win32/CVE-2012-2539 (Microsoft), Win32/Exploit.CVE-2014-1761.C trojan (ESET), HEUR:Exploit.MSWord.CVE-2014-1761.gen (Kaspersky), Exploit-CVE2014-1761 (McAfee)
Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)
- マルウェアタイプ: トロイの木馬型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: はい
- 感染報告の有無: はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。
- %User Temp%\..\svchost.exe - detected as TROJ_CYCOOMER.A
(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)
他のシステム変更
マルウェアは、以下のレジストリキーを削除します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Office\14.0\Word\
Resiliency
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Office\12.0\Word\
Resiliency
その他
マルウェアは、以下の脆弱性を利用してゼロデイ攻撃を実行します。
- CVE-2014-1761
上記の脆弱性に対する臨時対応策として、以下のWebサイトを参照ください。
- https://support.microsoft.com/kb/2953095
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
「TROJ_ARTIEF.NSA」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。
- TROJ_CYCOOMER.A
手順 3
以下の削除されたレジストリキーまたはレジストリ値をバックアップを用いて修復します。
※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみが修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。
- HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\14.0\Word\Resiliency
- HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\Word\Resiliency
手順 4
以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。
手順 5
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_ARTIEF.NSA」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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