Trend Micro Security

TROJ_AGENTT.CKV

2012年10月8日
 解析者: MarfelTi   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 25,088 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年4月4日
ペイロード ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\Application Data\Microsoft\IME\V2002\PHIME2002A.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

自動実行方法

マルウェアは、作成されたコンポーネントがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\MICROSOFT\
Windows\CURRENTVERSION\Run
PHIME2002A.exe = %User Profile%\Application Data\Microsoft\IME\V2002\PHIME2002A.exe

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}cy.{BLOCKED}ting.info/patch/chkupdate.php?a1={random}
  • http://{BLOCKED}shhh.{BLOCKED}free.org/patch/chkupdate.php?a1={random}
  • http://{BLOCKED}tion.{BLOCKED}a.biz/patch/chkupdate.php?a1={random}
  • http://{BLOCKED}bile.{BLOCKED}s.com/patch/chkupdate.php?a1={random}
  • http://{BLOCKED}bile.{BLOCKED}t.eu/patch/chkupdate.php?a1={random}
  • http://{BLOCKED}tch.{BLOCKED}andhost.com/patch/chkupdate.php?a1={random}
  • http://{BLOCKED}date.eg.vg/patch/chkupdate.php?a1={random}
  • http://{BLOCKED}datefreee.{BLOCKED}s.com/patch/chkupdate.php?a1={random}


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「TROJ_AGENTT.CKV」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\MICROSOFT\Windows\CURRENTVERSION\Run
    • PHIME2002A.exe = %User Profile%\Application Data\Microsoft\IME\V2002\PHIME2002A.exe

手順 4

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_AGENTT.CKV」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください