Trend Micro Security

TROJ_AGENTT.AI

2012年10月9日
 解析者: Cris Nowell Pantanilla   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  詳細

ファイルサイズ 19,968 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2008年12月19日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下の通常のプロセスにスレッドを組み込みます。

  • svchost.exe

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • http://{BLOCKED}dio.com/query.asp

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

その他

マルウェアは、正常なファイル "%System%\dmserver.dll" のファイル名を以下に変更します。

  • %System%\tdmserver.dll

そしてマルウェアは、以下の不正なファイルを作成します。

  • %System%\dmserver.dll - このマルウェアとして検出

これにより、他のファイルが正常なファイル "%System%\dmserver.dll" を利用しようと、このマルウェアが実行されることとなります。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 5.720.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2008年12月19日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TROJ_AGENTT.AI」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

「TROJ_AGENTT.AI」として検出されたファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。

手順 5

ファイルを元の場所に復元します。

  1. [スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択し、以下を入力ます。
    command /c copy  %System%\tdmserver.dll %System%\dmserver.dll
  2. [OK]をクリックします。
    ※上記コマンドは、半角英数字で入力する必要があります(大文字/小文字は区別されません)。

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_AGENTT.AI」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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