Trend Micro Security

TROJ_AGENTE.DXEN

2013年1月29日
 解析者: Anthony Joe Melgarejo   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

マルウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。


  詳細

ファイルサイズ 36864 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2012年11月26日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Windows%\setupa.tmp

(註:%Windows%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、"C:\Windows" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Windows%\$NtUninstallKB09527$
  • %Windows%\$NtUninstallKB09527$\spuninst

(註:%Windows%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、"C:\Windows" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\DirectX Extended

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

ダウンロード活動

マルウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。

情報漏えい

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

その他

マルウェアは、以下の環境設定ファイルから自身の設定を読み込みます。

  • %Current%\cfg.dat

マルウェアは、感染コンピュータに挿入されたリムーバブルドライブを監視します。リムーバブルドライブが挿入されると、マルウェアは、ユーザのファイルで予め指定されたファイル名および特定のファイルタイプのものをコピーします。

ファイル名およびファイルタイプは、環境設定ファイルによって決まります。

ファイル名は、環境設定ファイルの[FILE] 配下のキー「F1」から「F100」によって決定されます。

デフォルトで、マルウェアは、拡張子PPTおよびDOCのユーザファイルをコピーし、それらを以下のフォルダに保存します。

  • %Windows%\$NtUninstallKB09527$\

保存に失敗した場合、マルウェアは、コピーを以下のフォルダに保存します。

  • %Windows%\$NtUninstallKB09527$\spuninst

マルウェアは、ファイルの拡張子の最後の文字を「-」に変えることによってコピーしたファイルのファイル名を変更します。(例: “<ファイル名>.do-”/ “<ファイル名>.pp-”)

そして、マルウェアは、コピーしたファイル のプロパティを以下に変更します。

  • %Windows%\setupa.tmp

ファイル “%Windows%\setupa.tmp” は、ファイルの最初および末尾にそれぞれ以下の文字列を含みます。

  • *************start********************
  • *************stop*********************

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.554.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年11月26日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.555.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年11月27日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TROJ_AGENTE.DXEN」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • DirectX Extended

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Windows%\$NtUninstallKB09527$

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Windows%\setupa.tmp

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_AGENTE.DXEN」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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