Trend Micro Security

TROJ_AGENT_004558.TOMB

2012年11月27日

 別名:

Trojan:Win32/BHO (Microsoft); Trojan-Dropper.Win32.NSIS.ys (Kaspersky); Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt); Gen:Variant.Zusy.2885 (FSecure)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 118,775 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2012年11月27日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\DOCUME~1
  • %System Root%\DOCUME~1\ADMINI~1
  • %User Profile%\LOCALS~1
  • %User Temp%\nsq2.tmp

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。. %User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。. %User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %User Temp%\nsq1.tmp
  • %User Temp%\nsq2.tmp

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}\
InprocServer32

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}\
ProgID

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}\
Programmable

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}\
TypeLib

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}\
VersionIndependentProgID

HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\
PROTOCOLS\Name-Space Handler\http\
{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}

HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\
PROTOCOLS\Name-Space Handler\about\
{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\UniNode2610

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Enable Browser Extensions = "No"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}
AppID = "{73A7FFA7-AA3A-49E5-A777-713B7DB78E9C}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}\InprocServer32
ThreadingModel = "Apartment"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}\Programmable
1 = "1"

HKEY_CURRENT_USER\PROTOCOLS\Name-Space Handler\
http\{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}
CLSID = "{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}"

HKEY_CURRENT_USER\PROTOCOLS\Name-Space Handler\
about\{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}
CLSID = "{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}"

マルウェアは、以下のレジストリキーを削除します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\URLSearchHooks

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\nsq2.tmp\System.dll
  • %User Temp%\nsq2.tmp\JNsisExt.dll
  • %Program Files%\Internet Explorer\5427191126.dat

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。. %Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。)

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://www.{BLOCKED}8.com/ips8.asp

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID
    • {54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}
    • InprocServer32
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}
    • ProgID
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}
    • Programmable
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}
    • TypeLib
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}
    • VersionIndependentProgID
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\PROTOCOLS\Name-Space Handler\http
    • {54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\PROTOCOLS\Name-Space Handler\about
    • {54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software
    • UniNode2610

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • Enable Browser Extensions = "No"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}
    • AppID = "{73A7FFA7-AA3A-49E5-A777-713B7DB78E9C}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}\InprocServer32
    • ThreadingModel = "Apartment"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}\Programmable
    • 1 = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\PROTOCOLS\Name-Space Handler\http\{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}
    • CLSID = "{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}"
  • In HKEY_CURRENT_USER\PROTOCOLS\Name-Space Handler\about\{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}
    • CLSID = "{54271926-2012-1195-951B-9EA34E34E8CC}"

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\nsq2.tmp\System.dll
  • %User Temp%\nsq2.tmp\JNsisExt.dll
  • %Program Files%\Internet Explorer\5427191126.dat

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\DOCUME~1
  • %System Root%\DOCUME~1\ADMINI~1
  • %User Profile%\LOCALS~1
  • %User Temp%\nsq2.tmp

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_AGENT_004558.TOMB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 7

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %User Temp%\nsq1.tmp
  • %User Temp%\nsq2.tmp

手順 8

以下の削除されたレジストリキーまたはレジストリ値をバックアップを用いて修復します。

※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみが修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer
    • URLSearchHooks


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