Trend Micro Security

TROJ_ADLOAD.KA

2012年10月22日

 別名:

[2.nsis]:Downloader-CBG, [4.nsis]:Generic StartPage!da (McAfee); Downloader (Symantec); ARC:NSIS, [$INSTDIR\info_yx5.exe]:Trojan-Downloader.Win32.Adload.noq, [$SYSDIR\Servicx.exe]:Trojan.W (Kaspersky); Trojan.Win32.Generic.pak!cobra (Sunbelt); Trojan.Generic.IS.436127 (FSecure)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 620,232 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2012年10月22日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\DOCUME~1
  • %System Root%\DOCUME~1\ADMINI~1
  • %User Profile%\LOCALS~1
  • %User Temp%\nsu2.tmp

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。. %User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。. %User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %User Temp%\nsu1.tmp
  • %User Temp%\nsu2.tmp

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Advanced INF Setup\strLink

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Advanced INF Setup\appTitle

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Advanced INF Setup\proRunNum

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Advanced INF Setup\proFirstTime

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Advanced INF Setup\proLastTime

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main\Software\
Microsoft\Internet Explorer\Main

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{871C5380-42A0-1069-A2EA-08002B30309D}\shell\
open

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{871C5380-42A0-1069-A2EA-08002B30309D}\shell\
open\Command

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
Shell = "%Windows%\Explorer.exe %System%\tlntsvi_2681.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Advanced INF Setup
strLink = "yx5"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Advanced INF Setup
appTitle = "yx5"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Advanced INF Setup
proRunNum = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Advanced INF Setup
proFirstTime = "{random values}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Advanced INF Setup
proLastTime = "{random values}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Advanced INF Setup
pageID = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main\Software\
Microsoft\Internet Explorer\Main
Start Page = "http://www.{BLOCKED}5.com/?yx5"

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Start Page = "http://www.{BLOCKED}5.com/?yx5"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「http://www.microsoft.com/isapi/redir.dll?prd=ie&pver=6&ar=msnhome」となります。)

マルウェアは、以下のレジストリキーを削除します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{871C5380-42A0-1069-A2EA-08002B30309D}\shell\
OpenHomePage\Command

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{871C5380-42A0-1069-A2EA-08002B30309D}\shell\
OpenHomePage

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\nsu2.tmp\System.dll
  • %User Temp%\info_yx5.exe
  • %System%\tlntsvi.exe
  • %User Temp%\nsu2.tmp\SimpleSC.dll
  • %System%\Servicx.exe
  • %System%\com\comadmine.dll
  • %User Temp%\nsu2.tmp\nsRandom.dll
  • %User Temp%\nsu2.tmp\InetLoad.dll
  • %Desktop%\Internet Explorer.lnk
  • %User Profile%\Quick Launch\Launch Internet Explorer Browser.lnk
  • %User Profile%\Quick Launch\Æô¶¯ Internet Explorer ä¯ÀÀÆ÷.lnk

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。. %System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。. %Desktop%フォルダは、Windows 98 および MEの場合、通常 "C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\デスクトップ" です。 Windows NTの場合、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\デスクトップ"、Windows 2000、XP、Server 2003の場合は "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\デスクトップ" です。. %User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies
    • System
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Advanced INF Setup
    • strLink
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Advanced INF Setup
    • appTitle
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Advanced INF Setup
    • proRunNum
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Advanced INF Setup
    • proFirstTime
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Advanced INF Setup
    • proLastTime
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Software\Microsoft\Internet Explorer
    • Main
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{871C5380-42A0-1069-A2EA-08002B30309D}\shell
    • open
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{871C5380-42A0-1069-A2EA-08002B30309D}\shell\open
    • Command

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System
    • Shell = "%Windows%\Explorer.exe %System%\tlntsvi_2681.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Advanced INF Setup
    • strLink = "yx5"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Advanced INF Setup
    • appTitle = "yx5"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Advanced INF Setup
    • proRunNum = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Advanced INF Setup
    • proFirstTime = "{random values}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Advanced INF Setup
    • proLastTime = "{random values}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Advanced INF Setup
    • pageID = "0"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • Start Page = "http://www.{BLOCKED}5.com/?yx5"

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • From: Start Page = "http://www.{BLOCKED}5.com/?yx5"
      To: Start Page = ""http://www.microsoft.com/isapi/redir.dll?prd=ie&pver=6&ar=msnhome""

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\nsu2.tmp\System.dll
  • %User Temp%\info_yx5.exe
  • %System%\tlntsvi.exe
  • %User Temp%\nsu2.tmp\SimpleSC.dll
  • %System%\Servicx.exe
  • %System%\com\comadmine.dll
  • %User Temp%\nsu2.tmp\nsRandom.dll
  • %User Temp%\nsu2.tmp\InetLoad.dll
  • %Desktop%\Internet Explorer.lnk
  • %User Profile%\Quick Launch\Launch Internet Explorer Browser.lnk
  • %User Profile%\Quick Launch\Æô¶¯ Internet Explorer ä¯ÀÀÆ÷.lnk

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\DOCUME~1
  • %System Root%\DOCUME~1\ADMINI~1
  • %User Profile%\LOCALS~1
  • %User Temp%\nsu2.tmp

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_ADLOAD.KA」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 8

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %User Temp%\nsu1.tmp
  • %User Temp%\nsu2.tmp

手順 9

以下の削除されたレジストリキーまたはレジストリ値をバックアップを用いて修復します。

※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみが修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{871C5380-42A0-1069-A2EA-08002B30309D}\shell\OpenHomePage
    • Command
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{871C5380-42A0-1069-A2EA-08002B30309D}\shell
    • OpenHomePage


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