Trend Micro Security

TROJ_ACTIVEHIJ.A

2012年2月13日
 解析者: Michael Cabel   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、Microsoft Wordの脆弱性が悪用された場合に実行されるDLLファイルとともに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 22,016 bytes
タイプ DOC
発見日 2012年2月10日
ペイロード ファイルの実行

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

その他

セキュリティ対策の面からも以下の説明をご参照ください。

マルウェアは、特別に細工されたDOCファイルです。マルウェアは、Microsoft Wordの特定のバージョンに存在する脆弱性を利用し、マルウェアが実行されたフォルダ内にある " fputlsat.dll" というファイルを実行します。 マルウェアは、"fputlsat.dll"を実行した後、このDLLファイルを削除します。そしてマルウェアは、同じフォルダ内に以下の無害なファイルを作成します。

  • <マルウェアが実行されたフォルダ>\Thumbs.db

DLLファイルの活動が感染システムで実行されます。

DLLファイルはトレンドマイクロでは、「TROJ_MULDROP.IC」として検出されます。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 8.768.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年2月10日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.769.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年2月11日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「TROJ_ACTIVEHIJ.A」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Current Folder%\Thumbs.db

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_ACTIVEHIJ.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 5

以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。

日本語情報はこちら


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