Trend Micro Security

RANSOM_TROLDESH.THEBAAH

2018年5月28日
 解析者: Maureen Reyes   

 別名:

Ransom:Win32/Troldesh.A (Microsoft), HEUR:Trojan.Win32.Generic (Kaspersky), Win32/Filecoder.ED (ESET-NOD32)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: 身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 962,048 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2018年5月21日
ペイロード ファイルの作成, ファイルの削除

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Temp%\6893A5D897\unverified-microdesc-consensus.tmp
  • %Temp%\6893A5D897\cached-certs.tmp
  • %Temp%\6893A5D897\cached-microdesc-consensus.tmp
  • %Temp%\6893A5D897\cached-microdesc.new
  • %Temp%\6893A5D897\lock
  • %Temp%\6893A5D897\state.tmp

(註:%Temp%フォルダは、一時的にファイルが保存されるフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Windows\Temp" です。.)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\Users\All Users\Windows\csrss.exe
  • %Program Data%\Windows\csrss.exe

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\Users\All Users\Windows
  • %Program Data%\Windows
  • %Temp%\6893A5D897

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.. %Temp%フォルダは、一時的にファイルが保存されるフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Windows\Temp" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Client Server Runtime Subsystem = "%Program Data%\Windows\csrss.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %Temp%\6893A5D897\unverified-microdesc-consensus.tmp

(註:%Temp%フォルダは、一時的にファイルが保存されるフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Windows\Temp" です。.)

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\System32\
Configuration
xVersion = 4.0.0.1

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\System32\
Configuration
xmail = 1

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\System32\
Configuration
xmode = 0

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\System32\
Configuration
xpk = {Random Alphanumeric}

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\System32\
Configuration
xstate = 4

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\System32\
Configuration
xcnt = 0

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\System32\
Configuration
shst = 3

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\System32\
Configuration
sh1 = {Random Alphanumeric}

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\System32\
Configuration
sh2 = {Random Alphanumeric}

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\System32\
Configuration
shsnt = 1

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\System32\
Configuration
xi = {Random Alphanumeric}

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .crypted000007

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • {Fixed and Removable Drive Letter}:\README{1-10}.txt


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.264.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年3月2日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.265.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年3月3日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Client Server Runtime Subsystem = "%Program Data%\Windows\csrss.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\System32\Configuration
    • xi = "{Random Alphanumeric}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\System32\Configuration
    • xVersion value = "4.0.0.1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\System32\Configuration
    • xmail = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\System32\Configuration
    • xmode = "0"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\System32\Configuration
    • xpk = "{Random Alphanumeric"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\System32\Configuration
    • xstate = "4"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\System32\Configuration
    • xcnt = "0"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\System32\Configuration
    • shst = "3"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\System32\Configuration
    • sh1 = "{Random Alphanumeric"}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\System32\Configuration
    • sh2 = "{Random Alphanumeric"}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\System32\Configuration
    • shsnt = "1"

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\Users\All Users\Windows
  • %Program Data%\Windows
  • %Temp%\6893A5D897

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_TROLDESH.THEBAAH」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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