Trend Micro Security

RANSOM_TESLAWARE.A

2017年7月24日
 解析者: Marvelous Pelin   

 別名:

Ransom.TeslaWare(Malwarebytes)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: 身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 402,432 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2017年5月30日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Desktop%\READ_ME.txt - ransom note

(註:%Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
MicrosoftAudioDriver = {malware path}

プロセスの終了

マルウェアは、感染コンピュータ上で以下のプロセスが常駐されていることを確認した場合、そのプロセスを終了します。

  • Taskmgr
  • processexplorer
  • ProcessHacker

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • http://{BLOCKED}tuff-here.{BLOCKED}e.net/RW\image.jpg
  • http://{BLOCKED}tuff-here.{BLOCKED}e.net/RW\voice.vbs

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\image.jpg
  • %User Temp%\speaks.vbs

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、以下の文字列を含むファイルを暗号化します。

  • .3dm
  • .3g2
  • .3gp
  • .aaf
  • .accdb
  • .aep
  • .aepx
  • .aet
  • .ai
  • .aif
  • .arw
  • .as
  • .as3
  • .asf
  • .asp
  • .asx
  • .avi
  • .bay
  • .bmp
  • .cdr
  • .cer
  • .class
  • .cpp
  • .cr2
  • .crt
  • .crw
  • .cs
  • .csv
  • .db
  • .dbf
  • .dcr
  • .der
  • .dng
  • .doc
  • .docb
  • .docm
  • .docx
  • .dot
  • .dotm
  • .dotx
  • .dwg
  • .dxf
  • .dxg
  • .efx
  • .eps
  • .erf
  • .fla
  • .flv
  • .idml
  • .iff
  • .indb
  • .indd
  • .indl
  • .indt
  • .inx
  • .jar
  • .java
  • .jpeg
  • .jpg
  • .kdc
  • .m3u
  • .m3u8
  • .m4u
  • .max
  • .mdb
  • .mdf
  • .mef
  • .mid
  • .mov
  • .mp3
  • .mp4
  • .mpa
  • .mpeg
  • .mpg
  • .mrw
  • .msg
  • .nef
  • .nrw
  • .odb
  • .odc
  • .odm
  • .odp
  • .ods
  • .odt
  • .orf
  • .p12
  • .p7b
  • .p7c
  • .pdb
  • .pdf
  • .pef
  • .pem
  • .pfx
  • .php
  • .plb
  • .pmd
  • .png
  • .pot
  • .potm
  • .potx
  • .ppam
  • .ppj
  • .pps
  • .ppsm
  • .ppsx
  • .ppt
  • .pptm
  • .pptx
  • .prel
  • .ps
  • .psd
  • .pst
  • .ptx
  • .r3d
  • .ra
  • .raf
  • .rar
  • .raw
  • .rb
  • .rtf
  • .rw2
  • .rwl
  • .sdf
  • .sldm
  • .sldx
  • .sql
  • .sr2
  • .srf
  • .srw
  • .svg
  • .swf
  • .tif
  • .txt
  • .vcf
  • .vob
  • .wav
  • .wb2
  • .wma
  • .wmv
  • .wpd
  • .wps
  • .x3f
  • .xla
  • .xlam
  • .xlk
  • .xll
  • .xlm
  • .xls
  • .xlsb
  • .xlsm
  • .xlsx
  • .xlt
  • .xltm
  • .xltx
  • .xlw
  • .xml
  • .xqx
  • .zip

マルウェアは、以下のディレクトリ内で確認されたファイルを暗号化します。

  • Drives from A-Z.

マルウェアは、以下の名称を利用して暗号化されたファイルのファイル名を改称します。

  • {random filename}.Yugo


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.470.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年6月14日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.471.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年6月15日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • MicrosoftAudioDriver = {malware path}

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Desktop%\READ_ME.txt
  • %User Temp%\image.jpg
  • %User Temp%\speaks.vbs

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「RANSOM_TESLAWARE.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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