Trend Micro Security

Ransom_SPORA.AUSCC

2017年2月27日
 解析者: Cris Nowell Pantanilla   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 90,112 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2017年2月24日
ペイロード ファイルの作成, メッセージボックスの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、異なるファイル名を用いて以下のフォルダ内に自身のコピーを作成します。

  • {all removable and fixed drives}\{random values}.exe - set attributes to Hidden

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Desktop%\{unique id}.HTML - ransom note
  • %Application Data%\{unique id}.HTML - ransom note
  • %Application Data%\{unique id}
  • {Fixed and Removable Drive Letter}:\{Shortcut files with the filename of every folder in the removable and fixed drive}
    • The malware creates these shortcut files in order to trick the user due to its folder icon and legit filenames.
    • The target path of these shortcuts is set to: %System%\cmd.exe /C explorer.exe "{folder name - where original files are stored}" & type "{random values}.exe - dropped copy of the malware" - "%tmp%\{random values}.exe - dropped copy of the malware" & start "{folder name - where original files are stored}" "%tmp%\{random values}.exe - dropped copy of the malware"
  • %Application Data%\{10 digit number}

(註:%Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。.. %Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

その他

マルウェアは、以下の拡張子をもつファイルを暗号化します。

  • .accdb
  • .backup
  • .backupdb
  • .bak1
  • .bak2
  • .bak3
  • .bak4
  • .bpdx
  • .docm
  • .docx
  • .docxml
  • .email
  • .jpeg
  • .potm
  • .potx
  • .ppsm
  • .ppsx
  • .pptm
  • .pptx
  • .sql1
  • .sql2
  • .sqlite
  • .tiff
  • .vbox
  • .vhdx
  • .vmdk
  • .vmsd
  • .vmxf
  • .wbcat
  • .xlam
  • .xlsb
  • .xlsm
  • .xlsx
  • .xltm
  • .xltx

マルウェアは、これらのショートカットを作成して、フォルダのアイコンや正規ファイル名を利用してクリックするよう誘導します。

これらのショートカットのターゲットパス:%System%\cmd.exe /C explorer.exe "{folder name - where original files are stored}" & type "{random values}.exe - dropped copy of the malware" - "%tmp%\{random values}.exe - dropped copy of the malware" & start "{folder name - where original files are stored}" "%tmp%\{random values}.exe - dropped copy of the malware"

マルウェアは、以下のコマンドを実行して、すべてのシャドウコピーを削除します。

マルウェアは、完全なパス名に以下の文字列を含んでいるファイルの暗号化はしません。

  • games
  • program files (x86)
  • program files
  • windows


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 13.240.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年2月24日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.241.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年2月25日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
%Desktop%\{unique id}.HTML
%Application Data%\{unique id}.HTML
%Application Data%\{unique id}
{Fixed and Removable Drive Letter}:\{Shortcut files with the filename of every folder in the removable and fixed drive}

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Ransom_SPORA.AUSCC」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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