Trend Micro Security

RANSOM_PYLEET.A

2017年3月1日
 解析者: Marvelous Pelin   

 別名:

Ransom.Pyleet.Gen!c(AegisLab)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。


  詳細

ファイルサイズ 5,172,334 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2017年2月16日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\_MEI{random numbers}\_ctypes.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random numbers}\_hashlib.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random numbers}\_socket.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random numbers}\_ssl.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random numbers}\bz2.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random numbers}\Crypto.Cipher._AES.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random numbers}\Crypto.Cipher._DES.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random numbers}\Crypto.Cipher._DES3.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random numbers}\Crypto.Hash._SHA256.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random numbers}\Crypto.Random.OSRNG.winrandom.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random numbers}\Crypto.Util._counter.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random numbers}\Crypto.Util.strxor.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random numbers}\Microsoft.VC90.CRT.manifest
  • %User Temp%\_MEI{random numbers}\msvcm90.dll
  • %User Temp%\_MEI{random numbers}\msvcp90.dll
  • %User Temp%\_MEI{random numbers}\msvcr90.dll
  • %User Temp%\_MEI{random numbers}\python27.dll
  • %User Temp%\_MEI{random numbers}\Ransomware.exe.manifest
  • %User Temp%\_MEI{random numbers}\select.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random numbers}\unicodedata.pyd


  • Notes:The dropped files above were used by the malware to ensure that it will execute properly.

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Temp%\_MEI{random numbers}

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。

  • http://ip.42.pl/raws

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.166.7:1337

マルウェアは、以下の拡張子をもつファイルを暗号化します。

  • .7z
  • .css
  • .dba
  • .docm
  • .doc
  • .docx
  • .html
  • .JPEG
  • .jpg
  • .kbdx
  • .mov
  • .mp3
  • .mp4
  • .odb
  • .odc
  • .oma
  • .pdf
  • .php
  • .ppt
  • .pptx
  • .pub
  • .raw
  • .sql
  • .txt
  • .wallet
  • .xlxs

マルウェアは、以下のファイル名を使用し、暗号化されたファイルを改称します。

  • {original filename and extension}.d4nk


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.240.00
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年2月23日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.241.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年2月24日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %User Temp%\_MEI{random numbers}

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「RANSOM_PYLEET.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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