Trend Micro Security

RANSOM_NETCRYPT.A

2018年3月2日
 解析者: Marcus Ma. Antonio Capistrano   

 別名:

Trojan-Ransom.MSIL.Agent.aaq (KASPERSKY), Mal/Ramsil-H (SOPHOS_LITE), Trojan.Ransom.NetCrypton.A (BITDEFENDER)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: 身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 8,571,392 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2017年11月28日
ペイロード メッセージボックスの表示, ウインドウの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、異なるファイル名を用いて以下のフォルダ内に自身のコピーを作成します。

  • {malware file path}\{malware file name}.exe

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更し、デスクトップの壁紙を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
Wallpaper = %User Temp%\rNsmWlppr.bmp

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\rNsmWlppr.bmp

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、以下のディレクトリ内で確認されたファイルを暗号化します。

  • {system drive}(usually C):\

マルウェアは、ファイル名に以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。

  • bootmgr
  • BOOTNXT
  • hiberfil.sys
  • pagefile.sys
  • swapfile.sys
  • desktop.ini
  • NTUSER.DAT
  • ntuser.dat
  • {malware file name}
  • .db
  • .lnk

マルウェアは、以下のフォルダ内で確認されたファイルの暗号化はしません。

  • Windows

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .encrptd (for files with file extensions)
  • .tmpenc.encrptd (for files without file extensions)


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.812.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年11月29日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.813.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年11月30日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

この「RANSOM_NETCRYPT.A」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

     
    • {malware file path}\{malware file name}.exe

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\rNsmWlppr.bmp

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_NETCRYPT.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

デスクトッププロパティを修正します。

[ 詳細 ]


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください