Trend Micro Security

RANSOM_MILICRY.F117CR

2017年3月30日
 解析者: John Kevin Sanchez   

 別名:

Trojan-Ransom.Win32.SageCrypt.bnb (ZoneAlarm by Check Point)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: 身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 397346 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2017年3月28日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

その他は、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

その他は、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %Application Data%\{random filename}.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

その他は、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\{random filename}.vbs - use to delete original malware file
  • {folders of encrypted files}\!HELP_SOS.hta - ransom note
  • %Application Data%\{random filename}.tmp

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.. %Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

バックドア活動

その他は、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://mbfce24rgn65bx3g.{BLOCKED}d.com/

その他

その他は、以下の拡張子をもつファイルを暗号化します。

  • .pif
  • .com
  • .bat
  • .cmd
  • .lnk
  • .vfolder
  • .zip
  • .dvr-ms
  • .wvx
  • .wmx
  • .wmv
  • .wm
  • .mpv2
  • .mpg
  • .mpeg
  • .mpe
  • .mpa
  • .mp2v
  • .mp2
  • .m1v
  • .IVF
  • .asx
  • .asf
  • .avi
  • .wax
  • .snd
  • .rmi
  • .m3u
  • .au
  • .aiff
  • .aifc
  • .aif
  • .midi
  • .mid
  • .wma
  • .wav
  • .mp3
  • .wmf
  • .tiff
  • .tif
  • .rle
  • .png
  • .jpeg
  • .jpe
  • .jpg
  • .jfif
  • .gif
  • .emf
  • .dib
  • .wsh
  • .wsf
  • .wsc
  • .ws
  • .vsw
  • .vst
  • .vss
  • .vsmacros
  • .vbs
  • .vbe
  • .vb
  • .shs
  • .shb
  • .sct
  • .scr
  • .scf
  • .reg
  • .pst
  • .prg
  • .prf
  • .pl
  • .pcd
  • .ops
  • .mst
  • .msp
  • .mshxml
  • .msh
  • .msc
  • .mdz
  • .mdw
  • .mdt
  • .mde
  • .mdb
  • .mda
  • .mcf
  • .maw
  • .mav
  • .mau
  • .mat
  • .mas
  • .mar
  • .maq
  • .mam
  • .mag
  • .maf
  • .mad
  • .ksh
  • .jse
  • .js
  • .its
  • .isp
  • .ins
  • .inf
  • .hlp
  • .grp
  • .gadget
  • .fxp
  • .exe
  • .csh
  • .crt
  • .cpl
  • .chm
  • .cer
  • .bas
  • .app
  • .adp
  • .ade
  • .art
  • .bm
  • .bmp
  • .ico
  • .mpv
  • .wmp
  • .py

その他は、以下のファイル名を使用し、暗号化されたファイルを改称します。

  • {filename of encrypted files}.sage


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.302.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年3月27日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.303.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年3月28日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「RANSOM_MILICRY.F117CR」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\{random filename}.vbs
  • {folders of encrypted files}\!HELP_SOS.hta
  • %Application Data%\{random filename}.tmp

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_MILICRY.F117CR」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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