Trend Micro Security

RANSOM_LECTOOL.A

2016年2月18日
 解析者: Rhena Inocencio   

 別名:

Trojan-Ransom.Win32.Leshiy.a (Kaspersky), Win32/Filecoder.DX (ESET), RDN/Ransom (McAfee)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 マルウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 530,944 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2016年1月25日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • {Folder containing encrypted files}\_secret_code.txt - contains unique code per victim
  • {Folder containing encrypted files}\_How to decrypt LeChiffre files.html - contains the ransom note

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Recycle Bin%\sunset.jpg

    (Note: %Recycle Bin% is usually C:\Recycler on Windows XP and below, or C:\$Recycle.Bin on Windows Vista and above)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを改変します。

  • appends the extension .LeChiffre to the encrypted files
  • replaces the file %System%\sethc.exe with %System%\cmd.exe

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.251.146/sipvoice.php?insert=servername={computer name}&username={user name}&started={execution date}&secretcode={value}&email={creator's email}&session={session ID}&patched=
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.251.146/sipvoice.php?updqua=&quantity={count of encrypted files}&session={session ID}
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.251.146/sipvoice.php?update={value}&finished={value}&session={session ID}
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.251.146/sipvoice.php?changecomment={value}&comment={value}&session={session ID}
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.251.146/sipvoice.php?shutdown=&reason={value}&session={session ID}

マルウェアは、以下の拡張子をもつファイルを暗号化します。

  • *.*crypt
  • *.?db
  • *.001
  • *.1
  • *.1cd
  • *.2
  • *.7z
  • *.900
  • *.accdb
  • *.ai
  • *.bak
  • *.back
  • *.bk?
  • *.bk
  • *.bmp
  • *.cbf
  • *.cdr
  • *.cdx
  • *.cer
  • *.crt
  • *.cf
  • *.cfg
  • *.cr2
  • *.csv
  • *.dat
  • *.db?
  • *.dd
  • *.dmp
  • *.doc
  • *.docx
  • *.dt
  • *.efd
  • *.epf
  • *.eps
  • *.erf
  • *.ert
  • *.evt
  • *.ffdata
  • *.fxp
  • *.gbk
  • *.glf
  • *.gzip
  • *.i01
  • *.iar
  • *.img
  • *.iso
  • *.jpeg
  • *.jpg
  • *.key
  • *.lck
  • *.ldf
  • *.lgf
  • *.lic
  • *.license
  • *.mb
  • *.md?
  • *.mokesi
  • *.mxfd
  • *.mxl
  • *.odt
  • *.pbd
  • *.pdf
  • *.pf
  • *.pfx
  • *.png
  • *.ppt
  • *.psd
  • *.pst
  • *.rar
  • *.rpt
  • *.rtf
  • *.sql*
  • *.sdm
  • *.tar
  • *.tib
  • *.tif
  • *.tiff
  • *.xlk
  • *.xls
  • *.xml
  • *.xlsx
  • *.zip
  • *.zur
  • *backup*

マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.296.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年1月25日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.297.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年1月26日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「RANSOM_LECTOOL.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Folder containing encrypted files}\_secret_code.txt
  • {Folder containing encrypted files}\_How to decrypt LeChiffre files.html

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_LECTOOL.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 5

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。  

  • %System%\sethc.exe


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