Trend Micro Security

RANSOM_KILLERLOCKER.A

2016年11月26日
 解析者: Francis Xavier Antazo   

 別名:

Trojan-Ransom.MSIL.Kilo.a (Kaspersky); Ransom.KillerLocker (Malwarebytes);

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、「Registry Shell Spawning」という手法で特定のレジストリキーまたはレジストリ値を変更します。これにより、他のアプリケーションが実行されると、このマルウェアも自動実行されます。


  詳細

ファイルサイズ 232448 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2016年9月30日
ペイロード 画像の表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

自動実行方法

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Desktop%\key.txt [contains encryption key]

(註:%Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。.)

マルウェアは、「Registry Shell Spawning」という手法で以下のレジストリキーまたはレジストリ値を変更します。これにより、特定のファイル形式のファイルが開かれると、このマルウェアも自動実行されます。

HKEY_CLASSES_ROOT\Rip\Shell\
edit\command
{default} = ""{Malwarefile file path and filename}",%1"

HKEY_CLASSES_ROOT\Rip\Shell\
open\command
{default} = ""{Malwarefile file path and filename}",%1"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\.rip
{Default} = "Rip"

HKEY_CLASSES_ROOT\Rip
{default} = "encrypt .rip"

HKEY_CLASSES_ROOT\Rip\DefaultIcon
{default} = ""{Malwarefile file path and filename}",0"

その他

マルウェアは、以下のファイル名を使用し、暗号化されたファイルを改称します。

  • {original filename and file extension}.rip


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.812.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年10月2日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.813.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年10月3日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CLASSES_ROOT\.rip
    • {default} = "Rip"
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\Rip
    • {default} = "encrypt .rip"
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\Rip\DefaultIcon
    • {default} = ""{Malwarefile file path and filename}",0"

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CLASSES_ROOT\Rip\Shell\edit\command
    • {default} = ""{Malwarefile file path and filename}",%1"
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\Rip\Shell\open\command
    • {default} = ""{Malwarefile file path and filename}",%1"

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %Desktop%\key.txt

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「RANSOM_KILLERLOCKER.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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