Trend Micro Security

RANSOM_FILECRYPTOR.R046C0DB618

2018年3月8日
 解析者: Marcus Ma. Antonio Capistrano   

 別名:

Ransom:Win32/FileCryptor (MICROSOFT), TR/FileCoder.gndyv (ANTIVIR), Win32/Filecoder.NJO trojan (NOD32)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: 身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 96,814 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2018年2月6日
ペイロード ファイルの作成, ファイルの削除, ウインドウの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • {malware file path}\8F185AD69BC908.key

マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • {malware file path}\8F185AD69BC908.cmd - is a batch file which searches for particular file extensions and launches 8F185AD69BC908.exe which performs encryption on the found files.
  • {malware file path}\8F185AD69BC908.exe - contains the encryption routine

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • {malware file path}\8F185AD69BC908.cmd
  • {malware file path}\8F185AD69BC908.exe
  • {malware file path}\8F185AD69BC908.key

その他

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\{volume serial number}

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、以下の文字列を含むファイルを暗号化します。

  • .docxml
  • .dot
  • .doc
  • .docx
  • .docm
  • .xls
  • .xlsx
  • .xlsm
  • .xlsb
  • .xltx
  • .xltm
  • .xlam
  • .odt
  • .rtf
  • .pdf
  • .bpdx
  • .msg
  • .email
  • .pptx
  • .pptm
  • .potx
  • .potm
  • .ppsx
  • .ppsm
  • .psd
  • .dwg
  • .cdr
  • .jpg
  • .jpeg
  • .tiff
  • .wmv
  • .mp4
  • .avi
  • .bmp
  • .cd
  • .1cd
  • .dbf
  • .sqlite
  • .dt
  • .cf
  • .cfu
  • .epf
  • .log
  • .lgf
  • .lgp
  • .elf
  • .cdn
  • .efd
  • .geo
  • .gsf
  • .zip
  • .rar
  • .7z
  • .backup
  • .tib
  • .bak
  • .bak1
  • .bak2
  • .bak3
  • .bak4
  • .002
  • .003
  • .004
  • .005
  • .006
  • .007
  • .008
  • .009
  • .010
  • .wbk
  • .ful
  • .wbcat
  • .backupdb
  • .pdb
  • .mdb
  • .accdb
  • .ace
  • .arj
  • .tar
  • .cab
  • .cfg
  • .dxf
  • .dwf
  • .vbox
  • .vdi
  • .vhd
  • .vhdx
  • .vmdk
  • .vmsd
  • .vmx
  • .vmxf
  • .vob
  • .pfx
  • .cer
  • .key
  • .lic
  • .sql
  • .sql1
  • .sql2
  • .db3
  • .dbs
  • .frm
  • .ldf
  • .sdb
  • .tmd
  • .sdf
  • .iso
  • .mdf
  • .mds
  • .bin
  • .nrg
  • .cue

マルウェアは、以下のディレクトリ内で確認されたファイルを暗号化します。

  • {malware directory and its subdirectories}


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.950.21
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年2月6日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.951.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年2月7日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %Application Data%\{volume serial number}

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_FILECRYPTOR.R046C0DB618」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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