Trend Micro Security

RANSOM_FAKELOCKY.A

2017年9月19日
 解析者: Oliver Ramirez   

 別名:

Win32/Filecoder.ArmaLocky.A trojan (NOD32);

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: 身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  詳細

ファイルサイズ 252,416 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2017年9月2日
ペイロード ウインドウの表示

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
locky = {malware path}

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\.armadilo1\shell\
Open with Internet Explorer\command

HKEY_CLASSES_ROOT\.armadilo1

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\SystemRestore
DisableSR = 1

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\srservice
Start = "0x00000004"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"0x00000002"」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\swprv
Start = "0x00000004"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"0x00000003"」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\vss
Start = "0x00000004"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"0x00000003"」となります。)

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Desktop%\install.log

(註:%Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。.)

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、以下のディレクトリ内で確認されたファイルを暗号化します。

  • {Drive Letter}:\

マルウェアは、ファイル名に以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。

  • .exe
  • .dll

マルウェアは、ファイルパスに以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。

  • %System Root%\windows
  • %System Root%\boot
  • %System Root%\msocache
  • %System Root%\config.msi

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .armadilo1

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • {folder of encrypted files}\_ReadMe_,txt
  • %Desktop%\_Locky_HELP_.html

(註:%Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。.)


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.652.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年9月11日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.653.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年9月12日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • HKEY_CLASSES_ROOT\.armadilo1

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • locky = {malware path}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SystemRestore
    • DisableSR = "1"

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\srservice
    • From: Start = "0x00000004"
      To: Start = "0x00000002"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\swprv
    • From: Start = "0x00000004"
      To: Start = "0x00000003"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\vss
    • From: Start = "0x00000004"
      To: Start = "0x00000003"

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {folder of encrypted files}\_ReadMe_,txt
  • %Desktop%\_Locky_HELP_.html

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_FAKELOCKY.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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