Trend Micro Security

RANSOM_ERROR.A

2017年9月1日
 解析者: Oliver Ramirez   

 別名:

Ransom.CryptoMix (Malwarebytes)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: 身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 241,152 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2017年7月20日
ペイロード メッセージボックスの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %ProgramData%\{10 random characters}

(註:%ProgramData%フォルダは、Windows Vista および 7 の場合、通常、"C:\ProgramData"、Windows 2000、XP (32ビット)、Server 2003 の場合、"C:\Program Files"、Windows XP (64ビット) の場合、"C:\Program Files (x86)" です。)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • cmd.exe /C sc stop VVS
  • cmd.exe /C sc stop wscsvc
  • cmd.exe /C sc stop WinDefend
  • cmd.exe /C sc stop wuauserv
  • cmd.exe /C sc stop BITS
  • cmd.exe /C sc stop ERSvc
  • cmd.exe /C sc stop WerSvc
  • cmd.exe /C vssadmin.exe Delete Shadows /All /Quiet
  • cmd.exe /C bcdedit /set {default} recoveryenabled No
  • cmd.exe /C bcdedit /set {default} bootstatuspolicy ignoreallfailures

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{10 random characters} = %ProgramData%\{10 random characters}.exe

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnce
*{10 random characters} = %ProgramData%\{10 random characters}.exe

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion
{10 random characters} = {encryption count}

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、ファイル名に以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。

  • _HELP_INSTRUCTION.TXT
  • ntldr
  • NTLDR
  • NTDETECT.COM
  • ntdetect.com
  • Desktop
  • DESKTOP

マルウェアは、以下の名称を利用して暗号化されたファイルのファイル名を改称します。

  • {32 Random Characters}.ERROR

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • {folder of encrypted files}\_HELP_INSTRUCTION.txt


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.612.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年8月23日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.613.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年8月24日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {10 random characters} = "%ProgramData%\{10 random characters}.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
    • {10 random characters} = "%ProgramData%\{10 random characters}.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion
    • {10 random characters} = {encryption count}

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {folder of encrypted files}\\_HELP_INSTRUCTION.txt

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_ERROR.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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