Trend Micro Security

RANSOM_CYPHERKEY.A

2016年7月6日
 更新者 : Jennifer Gumban

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。


  詳細

ファイルサイズ 165,681 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2016年7月4日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Wbem\WMIC

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Wbem\WMIC

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\WMIC
mofcompstatus = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Wbem\WMIC
WMICLC = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Wbem\WMIC
mofcompMUIStatus = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Wbem\WMIC
mofcompMUIStatus = "ffffffff"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\WMIC
Cli.mof = "127360152460000000"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\WMIC
CliEgAliases.mof = "127360152460000000"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\WMIC
CliEgAliases.mfl = "127360152460000000"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\WMIC
mofcompstatus = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Wbem\WMIC
WMICLC = "49"

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\CIMOM
Autorecover MOFs timestamp = "131097917045000000"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「129689362348742500」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\CIMOM
Autorecover MOFs = "{random characters}"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{random values}」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\CIMOM
Autorecover MOFs timestamp = "131097917536093750"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「129689362348742500」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\CIMOM
Autorecover MOFs timestamp = "131097917546250000"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「129689362348742500」となります。)

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.72.45
  • http://{BLOCKED}ravlja.net/media/7.php?a={id}:{os}:{value}:{value}:{version}:{value}

マルウェアは、以下の拡張子をもつファイルを暗号化します。

  • .aif
  • .aifc
  • .aiff
  • .asf
  • .asx
  • .au
  • .bas
  • .bat
  • .bmp
  • .cmd
  • .com
  • .cpl
  • .dib
  • .doc
  • .docx
  • .dot
  • .dvr-ms
  • .emf
  • .exe
  • .gif
  • .hta
  • .htm
  • .html
  • .ico
  • .IVF
  • .jfif
  • .jpe
  • .jpeg
  • .jpg
  • .lnk
  • .m1v
  • .m3u
  • .mht
  • .mid
  • .midi
  • .mp2
  • .mp2v
  • .mp3
  • .mpa
  • .mpe
  • .mpeg
  • .mpg
  • .mpv2
  • .msi
  • .pdf
  • .pif
  • .png
  • .pot
  • .pps
  • .ppt
  • .pptx
  • .reg
  • .rle
  • .rmi
  • .rtf
  • .scr
  • .search-ms
  • .snd
  • .tif
  • .tiff
  • .vb
  • .wav
  • .wax
  • .wm
  • .wma
  • .wmf
  • .wmv
  • .wmx
  • .wvx
  • .xbap
  • .xls
  • .xlsx
  • .xlt
  • .xlw
  • .xml
  • .xps
  • .zip

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • {folders containing encrypted files}\CYPHER.KEY7
  • {folders containing encrypted files}\INSTRUCTIONS-README7.TXT
  • %User Profile%\My Documents\{id}.log - encrypted files

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.574.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年6月7日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.575.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年6月8日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Wbem\
    • WMIC
  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Wbem\
    • WMIC

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\WMIC
    • mofcompstatus = "0"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Wbem\WMIC
    • WMICLC = "0"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Wbem\WMIC
    • mofcompMUIStatus = "0"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Wbem\WMIC
    • mofcompMUIStatus = "ffffffff"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\WMIC
    • Cli.mof = "127360152460000000"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\WMIC
    • CliEgAliases.mof = "127360152460000000"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\WMIC
    • CliEgAliases.mfl = "127360152460000000"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\WMIC
    • mofcompstatus = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Wbem\WMIC
    • WMICLC = "49"

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\CIMOM
    • From: Autorecover MOFs timestamp = "131097917045000000"
      To: Autorecover MOFs timestamp = ""129689362348742500""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\CIMOM
    • From: Autorecover MOFs = "{random characters}"
      To: Autorecover MOFs = ""{random values}""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\CIMOM
    • From: Autorecover MOFs timestamp = "131097917536093750"
      To: Autorecover MOFs timestamp = ""129689362348742500""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\CIMOM
    • From: Autorecover MOFs timestamp = "131097917546250000"
      To: Autorecover MOFs timestamp = ""129689362348742500""

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • CYPHER.KEY7
  • INSTRUCTIONS-README7.TXT

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_CYPHERKEY.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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