Trend Micro Security

RANSOM_CRYPWALL.UAV

2016年1月22日
 解析者: Rhena Inocencio   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。

マルウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 349,696 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2016年1月21日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %Application Data%\{random characters}\{random characters}.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Startup%\INSTRUCTIONS_{random value}.HTML
  • %User Startup%\INSTRUCTIONS_{random value}.PNG
  • %User Startup%\INSTRUCTIONS_{random value}.TXT
  • %Desktop%\INSTRUCTIONS_{random value}.HTML
  • %Desktop%\INSTRUCTIONS_{random value}.PNG
  • %Desktop%\INSTRUCTIONS_{random value}.TXT
  • {Folder with encrypted files}\INSTRUCTIONS_{random value}.PNG

(註:%User Startup%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" 、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、" C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup" です。.. %Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random characters} = "%Application Data%\{random characters}\{random characters}.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを改変します。

  • It encrypts files and renames the encrypted files using the following names:
    • {5 to 10 alphanumeric characters}.{2 to 5 alphanumeric characters}

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

マルウェアは、IEのゾーン設定を変更します。

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}rts4u.com/dfgOwA.php?{random letter}={random values}
  • http://{BLOCKED}ldirim.net/zn9mur.php?{random letter}={random values}
  • http://{BLOCKED}bear.net/MRGKAC.php?{random letter}={random values}
  • http://{BLOCKED}ouse.nl/iMVfC4.php?{random letter}={random values}
  • http://{BLOCKED}radydrewniane.pl/Fcb7VZ.php?{random letter}={random values}
  • http://{BLOCKED}nat.ro/ZeNpML.php?{random letter}={random values}
  • http://{BLOCKED}fo.kz/LUoMqa.php?{random letter}={random values}
  • http://{BLOCKED}rtners.it/Dd6VPR.php?{random letter}={random values}
  • http://inicc.{BLOCKED}n.gob.mx/UIagAy.php?{random letter}={random values}
  • http://{BLOCKED}p.pl/Si0cCJ.php?{random letter}={random values}
  • http://{BLOCKED}a.com.br/SGJ_Fr.php?{random letter}={random values}
  • http://www.{BLOCKED}nform.netfcb7vz.php/?{random letter}={random values}
  • http://{BLOCKED}n.kz/TSOXQL.php?b={random values}

マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.286.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年1月21日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.287.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年1月22日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「RANSOM_CRYPWALL.UAV」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {random characters} = "%Application Data%\{random characters}\{random characters}.exe"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Startup%\INSTRUCTIONS_{random value}.HTML
  • %User Startup%\INSTRUCTIONS_{random value}.PNG
  • %User Startup%\INSTRUCTIONS_{random value}.TXT
  • %Desktop%\INSTRUCTIONS_{random value}.HTML
  • %Desktop%\INSTRUCTIONS_{random value}.PNG
  • %Desktop%\INSTRUCTIONS_{random value}.TXT
  • {Folder with encrypted files}\INSTRUCTIONS_{random value}.PNG

手順 6

Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定を修正します。

[ 詳細 ]

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「RANSOM_CRYPWALL.UAV」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 8

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • Encrypted files with the filename format {5 to 10 alphanumeric characters}.{2 to 5 alphanumeric characters}


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