Trend Micro Security

RANSOM_CRYPTESLA.SMK4

2017年4月7日
 解析者: Pearl Charlaine Espejo   

 別名:

Ransom:Win32/Tescrypt.A (Microsoft); TR/AD.TeslaCrypt.Y.392 (Avira); Trojan/Win32.Teslacrypt.R176153 (AhnLab-V3)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した )を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 480,256 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2017年4月4日

侵入方法

その他は、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

その他は、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Windows%\{random filename}.exe (with Administrator Privileges)
  • %My Documents%\{random filename}.exe (with non-Administrator Privileges)

    (Note: %My Documents% is usually C:\Documents and Settings\{user name}\My Documents on Windows 2000, XP, and Server 2003, or C:\Users\{user name}\Documents on Windows Vista and 7.)

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

自動実行方法

その他は、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random characters} = "%System%\CMD.EXE /C START %Windows%\{random filename}.exe" (with Administrator Privileges)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random characters} = "%System%\CMD.EXE /C START %My Documents%\{random filename}.exe" (with non-Administrator Privileges)

他のシステム変更

その他は、以下のファイルを改変します。

  • It encrypts files in all fixed, removable, and network drives and shares.
  • It adds the extension .mp3 to the encrypted files

その他は、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\zzzsys

HKEY_CURRENT_USER\Software\{ID}

その他は、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
system
EnableLinkedConnections = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\zzzsys
ID = "{random values}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\{ID}
data = "{random values}"

作成活動

その他は、以下のファイルを作成します。

  • %User Profile%\My Documents\recover_file_{random}.txt
  • %Desktop%\_ReCoVeRy_.TXT
  • %Desktop%\_ReCoVeRy_.HTM
  • %Desktop%\_ReCoVeRy_.png
  • {folders containing encrypted files}\_ReCoVeRy_+{random}.png
  • {folders containing encrypted files}\_ReCoVeRy_+{random}.txt
  • {folders containing encrypted files}\_ReCoVeRy_+{random}.html

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.. %Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。.)

その他

その他は、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}edicalcentre.com/wp-content/uploads/wstr.php
  • http://{BLOCKED}ur.info/users/28c4fe1/wstr.php
  • http://{BLOCKED}stitut.org/wp-content/themes/bstr.php
  • http://{BLOCKED}lizedaccess.co.uk/wp-content/uploads/2015/09/wstr.php
  • http://www.{BLOCKED}aticauno.net/gamma/tmp/bstr.php

その他は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した )を削除します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 12.450.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年4月6日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.451.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年4月7日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {random characters} = "%System%\CMD.EXE /C START %My Documents%\{random filename}.exe" (with non-Administrator Privileges)
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {random characters} = "%System%\CMD.EXE /C START %Windows%\{random filename}.exe" (with Administrator Privileges)
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\system
    • EnableLinkedConnections = "1"

手順 5

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • zzzsys
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • {ID}

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • _ReCoVeRy_+{random}.png
  • _ReCoVeRy_+{random}.txt
  • _ReCoVeRy_+{random}.html
  • %Desktop%\_ReCoVeRy_.png
  • %Desktop%\_ReCoVeRy_.HTM
  • %Desktop%\_ReCoVeRy_.TXT
  • %User Profile%\My Documents\recover_file_{random}.txt

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「RANSOM_CRYPTESLA.SMK4」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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