Trend Micro Security

RANSOM_CERBER.SMJAL

2017年9月26日
 解析者: Michael Jay Villanueva   

 別名:

Ransom:Win32/Cerber (Microsoft); Ransom.Cerber (Malwarebytes); Trojan-Ransom.Win32.Zerber.cppa (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: 身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 480,715 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2017年3月10日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\tmp{random characters}.bmp
  • {folders containing encrypted files}\_HELP_HELP_HELP_{random characters}_.hta
  • {folders containing encrypted files}\_HELP_HELP_HELP_{random characters}_.png
  • %Desktop%\_HELP_HELP_HELP_{random characters}_.hta
  • %Desktop%\_HELP_HELP_HELP_{random characters}_.png
  • %User Temp%\{8 random characters}\{4 random characters}.tmp
  • %User Temp%\{8 random characters}\{4 random characters}.tmp

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.. %Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Temp%\{8 random characters}

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更し、デスクトップの壁紙を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
Wallpaper = %User Temp%\tmp{random characters}.bmp

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{User defined}」となります。)

その他

マルウェアは、以下のファイル名を使用し、暗号化されたファイルを改称します。

  • {10 random characters}.{4 random characters}

マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

マルウェアは、感染コンピュータのファイルを暗号化する機能を備えています。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.346.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年4月17日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.347.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年4月18日

トレンドマイクロのお客様:

    最新のバージョン(パターンファイル および エンジン)を導入したセキュリティ対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。検出したファイルはすべて「削除」し、検出したウイルスはすべて「駆除」してください。削除対象となるファイルには、トロイの木馬型マルウェアやスクリプト系、上書き感染型ウイルス(overwriting virus)、ジョーク・プログラムなど「駆除」できないマルウェアがあげられ、これらのファイルを検出した場合は、すべて「削除」してください。

インターネットをご利用の皆様:

  • トレンドマイクロの「オンラインスキャン」を使って、あなたの PC がウイルスに侵されていないかどうかを簡単にチェックすることが可能です。オンラインスキャンはあなたのコンピュータの中に不正なプログラムが存在するかどうかをチェックします。
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