Trend Micro Security

RANSOM_AURORA.THECOAH

2018年6月6日
 解析者: Noel Anthony Llimos   

 別名:

HEUR:Trojan-Spy.Win32.Generic (Kaspersky), Trojan:Win32/Skeeyah.A!rfn (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: 身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  詳細

ファイルサイズ 262,144 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2018年5月30日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, メッセージボックスの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
MSFEEDITOR = {Malware Location}\{Malware File Name}.exe

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。

  • http://www.geoplugin.net/php.gp

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://host1681251.{BLOCKED}nd.pro/gen.php?generate=1953054457/1891270299&hwid=1461208967

マルウェアは、以下の拡張子をもつファイルを暗号化します。

  • .123
  • .1CD
  • .3dm
  • .3ds
  • .3g2
  • .3gp
  • .602
  • .7z
  • .ARC
  • .PAQ
  • .accdb
  • .aes
  • .ai
  • .asc
  • .asf
  • .asm
  • .asp
  • .avi
  • .backup
  • .bak
  • .bat
  • .bmp
  • .brd
  • .bz2
  • .c
  • .cf
  • .cgm
  • .class
  • .cmd
  • .cpp
  • .crt
  • .cs
  • .csr
  • .csv
  • .db
  • .dbf
  • .dch
  • .der
  • .dif
  • .dip
  • .djvu
  • .doc
  • .docb
  • .docm
  • .docx
  • .dot
  • .dotm
  • .dotx
  • .dt
  • .dwg
  • .edb
  • .eml
  • .fla
  • .flv
  • .frm
  • .gif
  • .gpg
  • .gz
  • .h
  • .hwp
  • .ibd
  • .iso
  • .jar
  • .java
  • .jpeg
  • .jpg
  • .js
  • .jsp
  • .key
  • .lay
  • .lay6
  • .ldf
  • .m3u
  • .m4u
  • .max
  • .mdb
  • .mdf
  • .mid
  • .mkv
  • .mml
  • .mov
  • .mp3
  • .mp4
  • .mpeg
  • .mpg
  • .msg
  • .myd
  • .myi
  • .nef
  • .odb
  • .odg
  • .odp
  • .ods
  • .odt
  • .onetoc2
  • .ost
  • .otg
  • .otp
  • .ots
  • .ott
  • .p12
  • .pas
  • .pdf
  • .pem
  • .pfx
  • .php
  • .pl
  • .png
  • .pot
  • .potm
  • .potx
  • .ppam
  • .pps
  • .ppsm
  • .ppsx
  • .ppt
  • .pptm
  • .pptx
  • .ps1
  • .psd
  • .pst
  • .rar
  • .raw
  • .rb
  • .rtf
  • .sch
  • .sh
  • .sldm
  • .sldx
  • .slk
  • .sln
  • .snt
  • .sql
  • .sqlite3
  • .sqlitedb
  • .stc
  • .std
  • .sti
  • .stw
  • .suo
  • .svg
  • .swf
  • .sxc
  • .sxd
  • .sxi
  • .sxm
  • .sxw
  • .tar
  • .tbk
  • .tgz
  • .tif
  • .tiff
  • .txt
  • .uop
  • .uot
  • .vb
  • .vbs
  • .vcd
  • .vdi
  • .vmdk
  • .vmx
  • .vob
  • .vsd
  • .vsdx
  • .wav
  • .wb2
  • .wk1
  • .wks
  • .wma
  • .wmv
  • .xlc
  • .xlm
  • .xls
  • .xlsb
  • .xlsm
  • .xlsx
  • .xlt
  • .xltm
  • .xltx
  • .xlw
  • .zip

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、以下のディレクトリ内で確認されたファイルを暗号化します。

  • %Desktop%
  • %All Users Profile%
  • %Temp%

(註:%Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。.. %All Users Profile%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\All Users”、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\ProgramData” です。.. %Temp%フォルダは、一時的にファイルが保存されるフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Windows\Temp" です。.)

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .aurora

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • {Encrypted Directory}\HOW_TO_DECRYPT_YOUR_FILES{1-6}.txt

マルウェアは、以下の内容を含む脅迫状のテキストファイルを残します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.284.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年5月23日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.285.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年5月24日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • MSFEEDITOR = {Malware Location}\{Malware File Name}.exe

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • {Encrypted Directory}\HOW_TO_DECRYPT_YOUR_FILES{1-6).txt

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「RANSOM_AURORA.THECOAH」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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