Trend Micro Security

RANSOM_AESBAT.A

2018年2月9日
 解析者: Christian Noel Olalia   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: 身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 41,434 bytes
タイプ BAT
メモリ常駐 なし
発見日 2017年10月11日
ペイロード メッセージボックスの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。

プロセスの終了

マルウェアは、感染コンピュータ上でプロセスが常駐されていることを確認した場合、以下のいずれかの文字列を含むプロセスまたはサービスを終了します。

  • postgres.exe
  • sqlwriter.exe
  • sqlbrowser.exe
  • sqlagent.exe
  • sqlservr.exe

その他

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、以下のコンポーネントが必要になります。

  • aescrypt.exe
  • eraser1.exe
  • eraser.dll

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、以下の文字列を含むファイルを暗号化します。

  • .docx
  • .doc
  • .pdf
  • .xlsx
  • .xls
  • .csv
  • .txt
  • .dcm
  • .dicom
  • .zip
  • .rar
  • .tgz
  • .jpg
  • .jpeg
  • .avi
  • .mp4
  • .mpeg
  • .ppt
  • .pptx
  • .cfg
  • .db
  • .accdb
  • .mdb
  • .fdb
  • .xml
  • .myd
  • .dbf
  • .sql
  • .mdf
  • .accdt
  • .accdc
  • .crt
  • .p7b
  • .cer
  • .crt
  • .pfx
  • .p12
  • .pem
  • .bak
  • .bkf
  • .tsbak
  • .sav
  • .cat
  • .abd
  • .abf
  • .cfx
  • .prproj

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • {Encrypted file path}\DECRYPT_INSTRUCTIONS.html


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.712.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年10月11日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.713.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年10月12日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「RANSOM_AESBAT.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Malware Path}\aescrypt.exe
  • {Malware Path}\eraser1.exe
  • {Malware Path}\eraser.dll
  • {Encrypted file path}\DECRYPT_INSTRUCTIONS.html

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_AESBAT.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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