Trend Micro Security

Ransom.Win64.GOHIVE.YXBL3

2022年1月10日
 解析者: Khristian Joseph Morales   
 更新者 : Nathaniel Gregory Ragasa

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: 身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

身代金要求文書のファイルを作成します。


  詳細

ファイルサイズ 2,569,728 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
ペイロード ファイルの暗号化, サービスの無効, システムのレジストリの変更, メッセージボックスの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • {Malware directory}\1.bat → deletes afterwards

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • vssadmin.exe delete shadows /all /quiet

プロセスの終了

マルウェアは、感染コンピュータ上で確認した以下のサービスを終了します。

  • AcronisAgent
  • AcrSch2Svc
  • CAARCUpdateSvc
  • CASAD2DWebSvc
  • GxBlr
  • GxCIMgr
  • GxCVD
  • GxFWD
  • GxVss
  • VSNAP
  • vss
  • sqbcoreservice
  • stc_raw_agent
  • PDVFSService
  • veeam
  • YooBackup
  • YooIT
  • zhudongfangyu
  • ccEvtMgr
  • ccSetMgr
  • DefWatch
  • RTVscan
  • SavRoam
  • agntsvc
  • sophos
  • encsvc
  • memtas
  • mepocs
  • sqlsvc
  • sql
  • isqlplussvc
  • oracle
  • mydesktopqos
  • mydesktopservice
  • ocautoupds
  • ocomm
  • ocssd
  • dbsnmp
  • synctime
  • xfssvccon
  • dbeng50

その他

マルウェアは、以下の拡張子をもつファイルを暗号化します。

  • aspx
  • bak
  • cer
  • csv
  • db
  • dmp
  • docx
  • eps
  • jsp
  • ldf
  • log
  • mdf
  • myd
  • myi
  • pdf
  • pem
  • pfx
  • php
  • ppt
  • pptx
  • psd
  • rtf
  • sql
  • txt
  • vdi
  • vmdk
  • vmx
  • xls
  • xlsx

マルウェアは、以下を実行します。

  • Encrypts removable and fixed drives
  • Terminates process with the following strings:
    • mysql
    • excel
    • infopath
    • msaccess
    • mspub
    • onenote
    • outlook
    • powerpnt
    • visio
    • winword
    • notepad
    • wordpad
    • firefox
    • tbirdconfig
    • thunderbird
    • thebat
    • steam
  • Finds a file named {Malware directory}\opiPeaGAP_en.exe and delete if found

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、以下のフォルダ内で確認されたファイルの暗号化はしません。

  • %Windows%
  • Windows NT
  • Windows Defender
  • Windows Journal
  • Windows Mail
  • Windows Media Player
  • Windows Photo Viewer
  • Windows Portable Devices
  • Windows Sidebar

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .[opiPeaGAP].salute

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • {Infected directory}\Redme!!!.html


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 17.282.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2021年12月29日
VSAPI OPR パターンバージョン 17.283.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2021年12月30日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • {Infected directory}\Readme!!!.html

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Ransom.Win64.GOHIVE.YXBL3」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 5

暗号化されたファイルをバックアップから復元します。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください