Trend Micro Security

Ransom.Win32.RTMCOMMAND.THKBFBC

2023年5月10日
 解析者: Kyle Philippe Yu   

 別名:

W32/Filecoder.OIY!tr.ransom (FORTINET)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: 身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

身代金要求文書のファイルを作成します。


  詳細

ファイルサイズ 281,088 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2023年4月17日
ペイロード ファイルの作成, 画像の表示, プロセスの強制終了, ファイルの暗号化

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\imageres.dll ← Used to change desktop wallpaper

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • Select * from Win32_ShadowCopy.ID={ShadowCopy ID} → deletes shadow copy
  • %System%\cmd.exe" /c PING -n 5 127.0.0.1 > NUL && del "{Malware Full Path}" → deletes itself

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
CLSID\{645FF040-5081-101B-9F08-00AA002F954E}\DefaultIcon
{empty} = %System%\imageres.dll, -55

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更し、デスクトップの壁紙を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
Wallpaper = %User Temp%\img{4 Random Characters}.tmp

プロセスの終了

マルウェアは、感染コンピュータ上で確認した以下のサービスを終了します。

  • AcronisAgent
  • AcrSch2Svc
  • backup
  • BackupExecAgentAccelerator
  • BackupExecAgentBrowser
  • BackupExecDiveciMediaService
  • BackupExecJobEngine
  • BackupExecManagementService
  • BackupExecRPCService
  • BackupExecVSSProider
  • CAARCUpdateSvc
  • CASAD2DWebSvc
  • ccEvtMgr
  • ccSetMgr
  • DefWatch
  • GxBlr
  • GxCIMgr
  • GxCVD
  • GxFWD
  • GxVss
  • Intuit.QuickBooks.FCS
  • memtas
  • mepocs
  • PDVFSService
  • QBCFMonitorService
  • QBFCService
  • QBIDPService
  • RTVscan
  • SavRoam
  • Sophos
  • sql
  • Stc_raw_agent
  • svc$
  • torService
  • veeam
  • VeeamDeploymentService
  • VeeamNFSSvc
  • VeeamTransportSvc
  • Vsnapvss
  • vss
  • YooBackup
  • YooIT
  • Zhudongfangyu

マルウェアは、感染コンピュータ上で以下のプロセスが常駐されていることを確認した場合、そのプロセスを終了します。

  • agntsvc.exe
  • dbeng50.exe
  • dbsnmp.exe
  • encsvc.exe
  • excel.exe
  • firefox.exe
  • infopath.exe
  • isqlplussvc.exe
  • msaccess.exe
  • mspub.exe
  • mydesktopqos.exe
  • mydesktopservice.exe
  • notepad.exe
  • ocautoupds.exe
  • ocomm.exe
  • ocssd.exe
  • onenote.exe
  • oracle.exe
  • outlook.exe
  • powerpnt.exe
  • sqbcoreservice.exe
  • sql.exe
  • steam.exe
  • synctime.exe
  • tbirdconfig.exe
  • thebat.exe
  • thunderbird.exe
  • visio.exe
  • winword.exe
  • wordpad.exe
  • xfssvccon.exe

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • If not executed with admins rights, it will relaunch itself as admin using this command:
    • %System%\cmd.exe /c ECHO “You must restart the program to resolve a critical error” && start”” ” %System Root%\{Malware Full path}.exe”
  • Empties Recycle Bin
  • Encrypts network drive
  • Clear event logs for the following:
    • System
    • Application
    • Security
  • It can only encrypt up to 8000 bytes of content only
  • It only encrypts files that has a file size that is greater than 512 bytes

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。

  • -debug: Display debug information

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、以下のフォルダ内で確認されたファイルの暗号化はしません。

  • all users
  • appdata
  • application data
  • boot
  • default
  • google
  • intel
  • mozilla
  • msocache
  • perflogs
  • program files
  • program files (x86)
  • programdata
  • public
  • system volume information
  • tor browser
  • windows
  • windows.old
  • x64dbg

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .{64 Random Characters}

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • {Encrypted Directory}\How To Restore Your Files.txt
  • %User Temp%\img{4 Random Characters}.tmp


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 18.392.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2023年4月18日
VSAPI OPR パターンバージョン 18.393.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2023年4月19日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

     
    • Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF067

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
    • Wallpaper = %User Temp%\img{4 Random Characters}.tmp
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\CLSID\{645FF040-5081-101B-9F08-00AA002F954E}\DefaultIcon
    • {empty} = %System%\imageres.dll

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Encrypted Directory}\How To Restore Your Files.txt
  • %System%\imageres.dll
  • %User Temp%\img{4 Random Characters}.tmp

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Ransom.Win32.RTMCOMMAND.THKBFBC」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 7

暗号化されたファイルをバックアップから復元します。

手順 8

デスクトッププロパティを修正します。

[ 詳細 ]


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