Trend Micro Security

Ransom.Win32.PURELOCKER.A

2019年12月18日
 解析者: Jemimah Mae Molina   

 別名:

Ransom:Win32/PureLocker!MSR (MICROSOFT); TR/PureLocker.B (ANTIVIR)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: 身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

身代金要求文書のファイルを作成します。 以下のファイル拡張子を持つファイルは暗号化しません。


  詳細

ファイルサイズ 86,528 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 なし
発見日 2019年11月13日
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侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • wmic shadowstorage SET MaxSpace=337000000 → resizes the maximum amount of storage space that can be used for shadow copy storage

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • Global\{random characters}

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • {Malware Path}\dbg.txt → contains list of files it was unable to encrypt

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、ファイル名に以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。

  • bootmgr
  • bootsect.bak
  • dbg.txt
  • iconcache.db
  • ntldr
  • ntuser.dat
  • thumbs.db
  • your_files.txt

マルウェアは、以下のフォルダ内で確認されたファイルの暗号化はしません。

  • $Recycle.Bin
  • Boot
  • Google
  • Microsoft
  • Mozilla
  • MSOCache
  • Packages
  • Python27
  • Recycler
  • System Volume Information
  • Thunderbird

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .CR1

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • {Encrypted Directory}\YOUR_FILES.txt

以下のファイル拡張子を持つファイルについては暗号化しません:$$ DATA $$

  • .qm
  • .dll
  • .exe
  • .ini
  • .sys
  • .lib
  • .msg
  • .ocx
  • .log
  • .url
  • .lnk
  • .cmd
  • .bat
  • .etl
  • .ico
  • .cpl
  • .wpl
  • .com
  • .inf
  • .msi
  • .mui
  • .hxw
  • .hxh
  • .oca
  • .dmp
  • .tmp
  • .chm
  • .hlp
  • .cr1
  • .readme
  • .manifest
  • .search-ms
  • .appref-ms
  • .library-ms
  • .searchconnector-ms
  • .old

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.492.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年11月13日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.493.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年11月14日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • {Malware Path}\dbg.txt
  • {Encrypted Directory}\YOUR_FILES.txt

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Ransom.Win32.PURELOCKER.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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