Trend Micro Security

Ransom.Win32.FAKEGLOBE.AGV

2019年6月15日
 更新者 : Kiyoshi Obuchi

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: 身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 54,784 bytes
タイプ EXE
発見日 2019年6月14日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %application data%\{malware file name}.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnce
BrowserUpdateCheck = "%application data%\{malware file name}.exe"

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\Users\Public\4DC7EB8ACBAB74F2FCC865155394EFB34F2AA9539846ADF959FEB8A32C6FD6B6
  • %System Root%\yehey.py
  • %System Root%\config.sys
  • {All Drivesafter %System Root%}\yehey.py
  • %System Root%\autoexec.bat
  • {All Drivesafter %System Root%}\CRAWL.PY
  • %System Root%\CRAWL.PY
  • {All Drivesafter %System Root%}\yehey.py

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、以下の名称を利用して暗号化されたファイルのファイル名を改称します。

  • {encrypted file}.com}BTC

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • {Encrypted Directory}\how_to_back_files.html


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.176.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年6月15日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.176.03
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年6月16日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
    • BrowserUpdateCheck = "%application data%\{malware file name}.exe"

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\Users\Public\4DC7EB8ACBAB74F2FCC865155394EFB34F2AA9539846ADF959FEB8A32C6FD6B6
  • %System Root%\yehey.py
  • %System Root%\config.sys
  • {All Drivesafter %System Root%}\yehey.py
  • %System Root%\autoexec.bat
  • {All Drivesafter %System Root%}\CRAWL.PY
  • %System Root%\CRAWL.PY
  • {All Drivesafter %System Root%}\yehey.py
  • {Encrypted Directory}\how_to_back_files.html

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Ransom.Win32.FAKEGLOBE.AGV」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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