Ransom.Win32.CRING.C
N/A;
Windows
- マルウェアタイプ: 身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: はい
- 感染報告の有無: はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、実行後、自身を削除します。
マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、特定の引数/パラメータ/コンポーネントが必要になります。もしくは、特定の環境で実行される必要があります。
身代金要求文書のファイルを作成します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のプロセスを追加します。
- {Malware Filepath}\Go.bat "{Malware Filepath}\{Malware Filename}.exe"
- wmic shadowcopy delete
- bcdedit /set {default} bootstatuspolicy ignoreallfailures
- bcdedit /set {default} recoveryenabled no
- {Malware Filepath}\killme.bat "{Malware Filepath}\{Malware Filename}.exe"
マルウェアは、実行後、自身を削除します。
他のシステム変更
マルウェアは、以下のファイルを削除します。
- {Malware Filepath}\Go.bat
- {Malware Filepath}\killme.bat
- {Drive Letter} are the following:
- D:\
- E:\
- F:\
- G:\
- H:\
- {Filename} are files that satisfies the following filters:
- *.VHD
- *.bac
- *.bak
- *.wbcat
- *.bkf
- *.set
- *.win
- *.dsk
- Backup*.*
- backup*.*
- {Drive Letter} are the following:
プロセスの終了
マルウェアは、感染コンピュータ上で確認した以下のサービスを終了します。
- Services that start with:
- mssql
- sql
- postgresql
- oracle
- mysql
- veeam
- backup
- msexchange
作成活動
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- {Malware Filepath}\Go.bat
- {Malware Filepath}\killme.bat
その他
マルウェアは、以下の拡張子をもつファイルを暗号化します。
- .xlsx
- .png
- .fob
- .jp?
- .lic
- .dcm
- .cf?
- .rvt
- .cpp
- .qb?
- .cs
- .sln
- .vb
- .xml
- .dwg
- .edb
- .ndf
- .wk
- .xl?
- .txt
- .doc?
- .md?
- mp?
- .sql
- .bak
- .ora
- .pp?
- .dbf
- .zip
- .rar
- .asp?
- .php
- .jsp?
- .bk?
- .csv
- .7z
- .myd
- .ibd
- _fsm
- _vm
- .db?
- .rpt
マルウェアは、以下を実行します。
- Argument must be equal to "rsa" to proceed in encrypting files
- It writes the following to the command prompt:
- "What the FUck" → before the encryption routine
- "EZ Games" → after the encryption routine
マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、特定の引数/パラメータ/コンポーネントが必要になります。もしくは、特定の環境で実行される必要があります。
ランサムウェアの不正活動
マルウェアは、以下のフォルダ内で確認されたファイルの暗号化はしません。
- %Windows%
(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)
マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。
- {BLOCKED}ackers@tutanota.com.cring
マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。
- %System Root%\!!!deReadMe!!!.rtf
- %Public%\Desktop\!!!deReadMe!!!.rtf
<補足>
インストール
マルウェアは、以下のプロセスを追加します。
- {マルウェアのファイルパス}\Go.bat "{マルウェアのファイルパス}\{マルウェアのファイル名}.exe"
- wmic shadowcopy delete
- bcdedit /set {デフォルト} bootstatuspolicy ignoreallfailures
- bcdedit /set {デフォルト} recoveryenabled no
- {マルウェアのファイルパス}\killme.bat "{マルウェアのファイルパス}\{マルウェアのファイル名}.exe"
他のシステム変更
マルウェアは、以下のファイルを削除します。
- {マルウェアのファイルパス}\Go.bat
- {マルウェアのファイルパス}\killme.bat
- {ドライブレター}には、以下のいずれかが当てはまります。
- D:\
- E:\
- F:\
- G:\
- H:\
- {ファイル名}には、以下のフィルタを満たすファイルが当てはまります。
- *.VHD
- *.bac
- *.bak
- *.wbcat
- *.bkf
- *.set
- *.win
- *.dsk
- Backup*.*
- backup*.*
- {ドライブレター}には、以下のいずれかが当てはまります。
プロセスの終了
マルウェアは、感染コンピュータ上で確認した以下のサービスを終了します。
- 以下で始まるサービス:
- mssql
- sql
- postgresql
- oracle
- mysql
- veeam
- backup
- msexchange
作成活動
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- {マルウェアのファイルパス}\Go.bat
- {マルウェアのファイルパス}\killme.bat
その他
マルウェアは、以下を実行します。
- ファイルの暗号化を開始するには、引数が「rsa」と等しくなければなりません。
- マルウェアは、コマンドプロンプトに以下を書き込みます。
- "What the FUck" → 暗号化する前
- "EZ Games" → 暗号化した後
対応方法
手順 1
トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。
- Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF041
手順 2
Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 3
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
- %System Root%\!!!deReadMe!!!.rtf
- %Public%\Desktop\!!!deReadMe!!!.rtf
- {Malware Filepath}\Go.bat
- {Malware Filepath}\killme.bat
手順 5
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Ransom.Win32.CRING.C」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 6
暗号化されたファイルをバックアップから復元します。
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