Trend Micro Security

Ransom.Win32.CONTI.FAJF

2021年7月30日
 解析者: Maria Emreen Viray   

 別名:

Ransom:Win32/Conti.ZA (MICROSOFT)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: 身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

以下のファイル拡張子を持つファイルは暗号化しません。


  詳細

ファイルサイズ 200,704 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2021年7月7日
ペイロード ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • {Log File Path}\{Log Filename} → If -log argument is used

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • cmd.exe /c C:\Windows\System32\wbem\WMIC.exe shadowcopy where "ID='{Shadowcopy ID}'" delete → repeated depending on the number of shadow copies

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • YUIOGHJKCVVBNMFGHJKTYQUWIETASKDHGZBDGSKL237782321344

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • It uses the Windows Restart Manager to unlock files it will encrypt.
  • When encrypting network shares it will check if the IP address starts with the following to ensure that it is encrypting local, non-Internet, systems:
    • 172.
    • 192.168.
    • 10.
    • 169.
  • It accepts the following parameters:
    • -m {all|local|net|backups}
    • all - combination of net and local
    • local - delete backups and encrypt only locally found drives
    • net - delete backups and encrypt only network shares
    • backups - delete backups
    • -p {Directory} - Will encrypt first the folders in the list before proceeding to the others
    • -log {Log File Path}\{Log Filename} - Log output to {Log File Path}\{Log Filename}
    • -nomutex - Creates no mutex allowing multiple process
    • -size {chunk mode}
  • By default, it encrypts local drives, removable drives and network shares

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、ファイル名に以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。

  • readme.txt
  • CONTI_LOG.txt

マルウェアは、ファイルパスに以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。

  • tmp
  • winnt
  • temp
  • thumb
  • $Recycle.Bin
  • $RECYCLE.BIN
  • System Volume Information
  • Boot
  • Windows
  • Trend Micro
  • Perflogs

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .PSFUX

マルウェアは、以下の内容を含む脅迫状のテキストファイルを残します。

  • {Encrypted Directory}\readme.txt

以下のファイル拡張子を持つファイルについては暗号化しません:

  • .PSFUX
  • .exe
  • .dll
  • .lnk
  • .sys
  • .msi
  • .bat


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 16.870.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2021年7月28日
VSAPI OPR パターンバージョン 16.871.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2021年7月29日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

     
    • Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF046

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Log File Path}\{Log Filename}
  • {Encrypted Directory}\readme.txt

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Ransom.Win32.CONTI.FAJF」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

暗号化されたファイルをバックアップから復元します。


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