Trend Micro Security

Ransom.SH.ESXIARGS.THBOFBC

2023年3月13日
 解析者: Ricardo III Valdez   

 別名:

Ransom:SH/ESXiArgs.A!MTB (MICROSOFT)

 プラットフォーム:

Linux

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: 身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

特定のファイル拡張子を持つファイルを暗号化します。 身代金要求文書のファイルを作成します。


  詳細

ファイルサイズ 3,757 bytes
タイプ Script
メモリ常駐 はい
発見日 2023年2月9日
ペイロード ファイルの暗号化, プロセスの強制終了, メッセージボックスの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • /tmp/public.pem ← Public RSA key used to encrypt the key

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • /store/packages/vmtools.py
  • All .log files
  • Itself and its component files

プロセスの終了

マルウェアは、感染コンピュータ上で以下のプロセスが常駐されていることを確認した場合、そのプロセスを終了します。

  • VMX related processes

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • It requires the following components in order to execute:
    • /tmp/encrypt ← Encryptor ELF executable
    • /tmp/encrypt.sh ← shell script that as the logic for the attack
    • /tmp/motd ← Ransom note in text form
    • /tmp/index.html ← Ransom note in HTML form
  • It overwrites /sbin/hostd-probe with /sbin/hostd-probe.bak
  • It establishes persistence by adding the following:
    • /bin/auto-backup.sh ← ESXI configuration file
    • Starting an SSH server on host "/etc/init.d/SSH start"
  • It executes differently depending on the VMware build version:
    • If build version is 7.0:
      - It modifies and overwrites the contents of /bin/hostd-probe file
    • If build version is not 7.0:
      - It deletes cronjobs
      - It recreates /var/spool/cron/crontabs/root file then deletes the original file

ランサムウェアの不正活動

以下の拡張子を持つファイルを暗号化します:$$ DATA $$

  • .vmdk
  • .vmx
  • .vmxf
  • .vmsd
  • .vmsn
  • .vswp
  • .vmss
  • .nvram
  • .vmem

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .args

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • /etc/motd ← Ransom note in text form
  • /usr/lib/vmware/index.html ← Ransom note in HTML form


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 18.254.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2023年2月13日
VSAPI OPR パターンバージョン 18.255.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2023年2月14日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「Ransom.SH.ESXIARGS.THBOFBC」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • /tmp/public.pem
  • /tmp/encrypt
  • /tmp/encrypt.sh
  • /tmp/motd
  • /tmp/index.html
  • /bin/auto-backup.sh
  • /bin/hostd-probe
  • /sbin/hostd-probe.bak
  • /var/spool/cron/crontabs/root
  • /etc/motd
  • /usr/lib/vmware/index.html

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Ransom.SH.ESXIARGS.THBOFBC」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

暗号化されたファイルをバックアップから復元します。


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