Ransom.Linux.BRAINCIPHER.THHOIBD
Ransom:Linux/Babuk.B!MTB (MICROSOFT)
Windows
- マルウェアタイプ: 身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: なし
- 感染報告の有無: はい
概要
トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
特定のファイル拡張子を持つファイルを暗号化します。 身代金要求文書のファイルを作成します。 以下のファイル拡張子を持つファイルは暗号化しません。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- If parameter -onvm {ID1, ID2, ID3, ...} is used:
- /tmp/running_vms.txt → contains active VM IDs retrieved from the system.
マルウェアは、以下のプロセスを追加します。
- If parameter -onvm {ID1, ID2, ID3, ...} is used:
- vim-cmd vmsvc/getallvms | grep '^[0-9]' | awk '{print $1}' > /tmp/running_vms.txt → retrieves information about all VMs on an ESXi host and stores the IDs in a text file.
- vim-cmd vmsvc/power.getstate {VM ID} | grep 'Powered on' → checks the power state of VMs on an ESXi host based on the VM IDs specified in the parameter.
- vim-cmd vmsvc/power.off {VM ID} → powers off VMs on an ESXi host if found running.
- rm /tmp/running_vms.txt → permanently deletes the text file.
その他
マルウェアは、以下を実行します。
- It displays the following output in the terminal:
マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。
- -onvm {ID1, ID2, ID3, ...} → used to power off ESXi VMs based on IDs
- -time {seconds} → delay in seconds before doing encryption
- {Path to Encrypt} → directory to encrypt including subdirectories
ランサムウェアの不正活動
以下の拡張子を持つファイルを暗号化します:$$ DATA $$
- .log
- .vmdk
- .vmem
- .vswp
- .vmsn
- Any files with the above strings found in their filename except with the blacklisted extensions.
マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。
- .encrptd
マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。
- {Encrypted Path}/How To Restore Your Files.txt
以下のファイル拡張子を持つファイルについては暗号化しません:
- .encrptd
- .encrptd{Any String}
<補足>
インストール
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- パラメータ「-onvm {ID1, ID2, ID3, ...}」が使用された場合:
- /tmp/running_vms.txt → 感染コンピュータから取得されたアクティブな仮想マシンのIDを含む
マルウェアは、以下のプロセスを追加します。
- パラメータ「-onvm {ID1, ID2, ID3, ...}」が使用された場合:
- vim-cmd vmsvc/getallvms | grep '^[0-9]' | awk '{print $1}' > /tmp/running_vms.txt → ESXiホスト上のすべての仮想マシンに関する情報を取得し、IDをテキストファイル内に保存する
- vim-cmd vmsvc/power.getstate {仮想マシンのID} | grep 'Powered on' → パラメータ内で指定された仮想マシンのIDに基づいて、ESXiホスト上の仮想マシンの電源状態を確認する
- vim-cmd vmsvc/power.off {仮想マシンのID} → ESXiホスト上の仮想マシンが実行中の場合は、その仮想マシンの電源をオフにする
- rm /tmp/running_vms.txt → テキストファイルを完全に削除する
その他
マルウェアは、以下を実行します。
- ターミナル内に以下の出力を表示します。
マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。
- -onvm {ID1, ID2, ID3, ...} → 仮想マシンのIDに基づいてESXiホスト上の仮想マシンの電源をオフにするために使用される
- -time {秒数} → 暗号化を行うまでの遅延時間(秒数)
- {暗号化対象のパス} → サブディレクトリを含む暗号化対象のディレクトリ
ランサムウェアの不正活動
以下の拡張子を持つファイルを暗号化します:
- .log
- .vmdk
- .vmem
- .vswp
- .vmsn
- ブラックリストに登録された拡張子を除き、ファイル名に上記の文字列を含むファイル
対応方法
手順 1
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Ransom.Linux.BRAINCIPHER.THHOIBD」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 2
暗号化されたファイルをバックアップから復元します。
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