Trend Micro Security

PUA_ELEX

2017年9月18日
 解析者: RonJay Kristoffer Caragay   

 別名:

Riskware/Elex (Fortinet); Application.Elex.E (BitDefender); ADWARE/Elex.69700 (Avira); a variant of Win32/ELEX.BH potentially unwanted (ESET-NOD32); not-a-virus:AdWare.Win32.ELEX.h (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: 潜在的に迷惑なアプリケーション
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 697,000 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2015年5月25日

侵入方法

プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

自動実行方法

プログラムは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WindowsMangerProtect

他のシステム変更

プログラムは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Eventlog\Application\
WindowsMangerProtect

プログラムは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WindowsMangerProtect
ImagePath = "{malware path and filename}.exe -service"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WindowsMangerProtect
DisplayName = "WindowsMangerProtect Service"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WindowsMangerProtect
Start = "2"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WindowsMangerProtect
Description = "WindowsMangerProtect service"

作成活動

プログラムは、以下のファイルを作成します。

  • %Temp%\miui.tmp
  • %All Users Profile%\Application Data\WindowsMangerProtect\update\conf

(註:%Temp%フォルダは、一時的にファイルが保存されるフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Windows\Temp" です。.. %All Users Profile%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\All Users”、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\ProgramData” です。.)

その他

プログラムは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}a.xingcloud.com/v4/sof-windowspm/?action=visit.heartbeat.wpmvt
  • http://www.{BLOCKED}lage.com/windowspm/up?ptid=wpmvt&sid=WindowsMangerProtect&ln=en_us&ver=20.0.0.2288&uid=&upv=


  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
SSAPI パターンバージョン: 1.627.00
SSAPI パターンリリース日: 2015年6月4日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Eventlog\Application
    • WindowsMangerProtect
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • WindowsMangerProtect

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Temp%\miui.tmp
  • %All Users Profile%\Application Data\WindowsMangerProtect\update\conf

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「PUA_ELEX」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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