Trend Micro Security

PUA.Win32.QiwMonk.AB

2020年1月20日

 別名:

Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: 潜在的に迷惑なアプリケーション
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 1,120,968 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2020年1月20日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Profile%\UIDowner
  • %User Temp%\eOno6BqeIrbWnbLk

(註:%User Profile%フォルダは、現在ログオンしているユーザのプロファイルフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>" です。. %User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\
Microsoft\RFC1156Agent\CurrentVersion\
Parameters
TrapPollTimeMilliSecs = "15000"

HKEY_CURRENT_USER\Software\UIDowner
usestime = "1"

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %AppDataLocal%\Microsoft\Internet Explorer\DOMStore\3UYAQU1F\static.downerapi[1].xml
  • %AppDataLocal%\Microsoft\Internet Explorer\DOMStore\PDYB5D8B\pos.baidu[1].xml
  • %Application Data%\Microsoft\Internet Explorer\UserData\3ODNK4RO\oXMLStore[1].xml

(註:%AppDataLocal%フォルダは、ローカルアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。. %Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://api.{BLOCKED}api.com/newerror?{random characters}
  • http://api.{BLOCKED}api.com/newxml/34?{random characters}
  • http://static.{BLOCKED}api.com/upload/xml/360.xml?{random characters}
  • http://static.{BLOCKED}api.com/upload/20190902/1567428435.png
  • http://static.{BLOCKED}api.com/upload/20150331/1427778759.png
  • http://static.{BLOCKED}api.com/upload/20190905/1567666689.png
  • http://static.{BLOCKED}api.com/upload/ad/ad4.html?test=100
  • http://static.{BLOCKED}api.com/upload/ad/os.js
  • http://api.{BLOCKED}api.com/next?{random characters}
  • http://pos.{BLOCKED}u.com/nckm?{random characters}
  • http://ubmcmm.{BLOCKED}tatic.com/media/v1/0f000ZolOekD21Zo9XSP40.swf
  • http://sccdn.{BLOCKED}a.com/swfs/d2/4311443078xcvxc/sp1.mp4
  • http://pos.{BLOCKED}u.com/wh/o.htm?ltr=
  • http://dup.{BLOCKED}tatic.com/tpl/wh.js
  • http://dup.{BLOCKED}tatic.com/tpl/fb.js
  • http://pos.{BLOCKED}u.com/wh/o.swf?v=1
  • http://pos.{BLOCKED}u.com/wh/c.swf?v=3
  • http://eclick.{BLOCKED}u.com/fp.htm?{random characters}

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\RFC1156Agent\CurrentVersion\Parameters
    • TrapPollTimeMilliSecs = "15000"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\UIDowner
    • usestime = "1"

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %AppDataLocal%\Microsoft\Internet Explorer\DOMStore\3UYAQU1F\static.downerapi[1].xml
  • %AppDataLocal%\Microsoft\Internet Explorer\DOMStore\PDYB5D8B\pos.baidu[1].xml
  • %Application Data%\Microsoft\Internet Explorer\UserData\3ODNK4RO\oXMLStore[1].xml

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Profile%\UIDowner
  • %User Temp%\eOno6BqeIrbWnbLk

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「PUA.Win32.QiwMonk.AB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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