Trend Micro Security

Proxyware.Win32.MaskVPN.E

2023年3月3日
 解析者: Carlos Villegas Madrid   
 別名:

Application.Deceptor.MaskVPN.A (BITDEFENDER)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: プロキシウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 9,128,376 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2022年8月8日
ペイロード ファイルの作成, メッセージボックスの表示, ファイルの削除, システムのレジストリの変更, システム情報の収集

侵入方法

プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

プログラムは、以下のフォルダを追加します。

  • %User Temp%\{Random Characters} → Deletes afterwards

(註：%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\＜ユーザー名＞\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\＜ユーザ名＞\AppData\Local\Temp" です。)

プログラムは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\{Random Characters}\SET1E98.tmp → Deletes afterwards
  • %User Temp%\{Random Characters}\SET22B.tmp → Deletes afterwards
  • %User Temp%\{Random Characters}\SET2E9.tmp → Deletes afterwards

(註：%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\＜ユーザー名＞\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\＜ユーザ名＞\AppData\Local\Temp" です。)

プログラムは、以下のプロセスを追加します。

  • cmd /c ""{Malware Path}\driver\win732\uninstall.bat" "
  • tapinstall.exe remove tap0901
  • cmd /c ""{Malware Path}\driver\win732\install.bat" "
  • tapinstall.exe install OemVista.inf tap0901

プログラムは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • D041937956BB451DBAD9F6FC0226C1D4

他のシステム変更

プログラムは、以下のファイルを削除します。

  • %User Temp%\{Random Characters}\oemvista.inf
  • %User Temp%\{Random Characters}\tap0901.cat
  • %User Temp%\{Random Characters}\tap0901.sys

(註：%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\＜ユーザー名＞\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\＜ユーザ名＞\AppData\Local\Temp" です。)

プログラムは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\
SetupapiLogStatus
setupapi.dev.log = 4096

アドウェア活動

プログラムは、以下のサービスを追加し、実行します。

  • tap0901 → (TAP-Windows Adapter V9)

その他

プログラムは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\tap0901

プログラムは、以下を実行します。

  • It gathers the following system info as part of its initialization:
    • OS Version
    • Service Pack
    • Suite
    • ProductType
    • Architecture
  • It requires the existence of the following file in order to be executed:
    • config.db
      • Or else it displays the following error message:
  • It displays the following upon execution:
    • It detects possible old version of VPN driver installed on the system.
    • It installs specific VPN driver included to its installer package.

    • It checks for possible updates into a server.
    • However it encounters an error receiving update.

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
SSAPI パターンバージョン: 2.587.00
SSAPI パターンリリース日: 2023年1月12日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム（OS）の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル／フォルダ／レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

「Proxyware.Win32.MaskVPN.E」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 5

このマルウェアのサービスを無効にします。

[ 詳細 ]
    • tap0901

手順 6

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告：レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\SetupapiLogStatus
    • setupapi.dev.log = 4096

手順 7

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告：レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\tap0901

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用い、「Proxyware.Win32.MaskVPN.E」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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