Trend Micro Security

PHP_SIMPLESHELL.G

2016年3月11日
 解析者: Jeanne Jocson   

 別名:

Backdoor:PHP/SimpleShell.A(Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows,Linux

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、リモートユーザがサーバへのアクセス権を取得後、Webサーバ上にアップロードおよびインストールされてコンピュータに侵入します。

このPHPスクリプトがインストールされると、不正リモートユーザは、感染したコンピュータ上でバックドアを立ち上げます。ページを開くと、不正リモートユーザにユーザの画面が表示されます。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。


  詳細

ファイルサイズ 5,291 bytes
メモリ常駐 なし
発見日 2016年3月7日
ペイロード ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、以下の方法でコンピュータに侵入します。

  • May be uploaded and installed on a web server by a remote malicious user after gaining access to the server.

インストール

マルウェアは、異なるファイル名を用いて以下のフォルダ内に自身のコピーを作成します。

  • {PHP server document root}/en.php
  • {PHP server document root}/info.php

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • {malware parent directory}/revslider.zip

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • {PHP server document root}/wp-includes/routing.php-also detected by TrendMicro as PHP_SIMPLESHELL.G
  • {PHP server document root}/wp-indeks.php-also detected by TrendMicro as PHP_SIMPLESHELL.G

その他

マルウェアは、リモートユーザがサーバへのアクセス権を取得後、Webサーバ上にアップロードおよびインストールされてコンピュータに侵入します。

マルウェアが作成する以下のファイルは、「PHP_SIMPLESHELL.G」として検出されます。

  • {PHP server document root}/wp-includes/routing.php
  • {PHP server document root}/wp-indeks.php

マルウェアは、以下のファイルが存在する場合、それらを改変します。また存在しない場合は、作成します。

  • {PHP server document root}/wp-content/plugins/revslider/temp/.htaccess
  • {PHP server document root}/wp-content/themes/Avada/framework/plugins/revslider/temp/.htaccess
  • {malware current directory}/.htaccess
  • {malware current directory}/cgi-bin.pl
  • {malware current directory}/cgi-bin/cgi-bin.pl

以下のファイルは、「PERL_SIMPLESHELL.A」として検出されます。

  • {malware current directory}/cgi-bin.pl
  • {malware current directory}/cgi-bin/cgi-bin.pl

マルウェアは、Eメールを以下のサーバ情報とともに不正リモートユーザへ送信します。

  • ホストURI
  • PHPのセーフモードの状態
  • サーバ名
  • リモートユーザのIPアドレス

マルウェアは以下のバックドア機能を備えています。

  • リモートユーザからのシェルを利用してコマンドおよび機能を受信
  • リモートユーザからファイルの受信
  • すべてのファイルの列挙

このPHPスクリプトがインストールされると、不正リモートユーザは、感染したコンピュータ上でバックドアを立ち上げます。ページを開くと、不正リモートユーザに以下の画面が表示されます。

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.388.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年3月7日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.389.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年3月8日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「PHP_SIMPLESHELL.G」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 4

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • {PHP server document root}/wp-content/plugins/revslider/temp/.htaccess
  • {PHP server document root}/wp-content/themes/Avada/framework/plugins/revslider/temp/.htaccess
  • {malware current directory}/.htaccess
  • {malware parent directory}/revslider.zip
  • {malware current directory}/cgi-bin.pl
  • {malware current directory}/cgi-bin/cgi-bin


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