PHP_SIMPLESHELL.G
Backdoor:PHP/SimpleShell.A(Microsoft)
Windows,Linux
- マルウェアタイプ: バックドア型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: はい
- 感染報告の有無: はい
概要
マルウェアは、リモートユーザがサーバへのアクセス権を取得後、Webサーバ上にアップロードおよびインストールされてコンピュータに侵入します。
このPHPスクリプトがインストールされると、不正リモートユーザは、感染したコンピュータ上でバックドアを立ち上げます。ページを開くと、不正リモートユーザにユーザの画面が表示されます。
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
詳細
侵入方法
マルウェアは、以下の方法でコンピュータに侵入します。
- May be uploaded and installed on a web server by a remote malicious user after gaining access to the server.
インストール
マルウェアは、異なるファイル名を用いて以下のフォルダ内に自身のコピーを作成します。
- {PHP server document root}/en.php
- {PHP server document root}/info.php
他のシステム変更
マルウェアは、以下のファイルを削除します。
- {malware parent directory}/revslider.zip
感染活動
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
作成活動
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- {PHP server document root}/wp-includes/routing.php-also detected by TrendMicro as PHP_SIMPLESHELL.G
- {PHP server document root}/wp-indeks.php-also detected by TrendMicro as PHP_SIMPLESHELL.G
その他
マルウェアは、リモートユーザがサーバへのアクセス権を取得後、Webサーバ上にアップロードおよびインストールされてコンピュータに侵入します。
マルウェアが作成する以下のファイルは、「PHP_SIMPLESHELL.G」として検出されます。
- {PHP server document root}/wp-includes/routing.php
- {PHP server document root}/wp-indeks.php
マルウェアは、以下のファイルが存在する場合、それらを改変します。また存在しない場合は、作成します。
- {PHP server document root}/wp-content/plugins/revslider/temp/.htaccess
- {PHP server document root}/wp-content/themes/Avada/framework/plugins/revslider/temp/.htaccess
- {malware current directory}/.htaccess
- {malware current directory}/cgi-bin.pl
- {malware current directory}/cgi-bin/cgi-bin.pl
以下のファイルは、「PERL_SIMPLESHELL.A」として検出されます。
- {malware current directory}/cgi-bin.pl
- {malware current directory}/cgi-bin/cgi-bin.pl
マルウェアは、Eメールを以下のサーバ情報とともに不正リモートユーザへ送信します。
- ホストURI
- PHPのセーフモードの状態
- サーバ名
- リモートユーザのIPアドレス
マルウェアは以下のバックドア機能を備えています。
- リモートユーザからのシェルを利用してコマンドおよび機能を受信
- リモートユーザからファイルの受信
- すべてのファイルの列挙
このPHPスクリプトがインストールされると、不正リモートユーザは、感染したコンピュータ上でバックドアを立ち上げます。ページを開くと、不正リモートユーザに以下の画面が表示されます。
マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。
マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「PHP_SIMPLESHELL.G」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 4
以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。
- {PHP server document root}/wp-content/plugins/revslider/temp/.htaccess
- {PHP server document root}/wp-content/themes/Avada/framework/plugins/revslider/temp/.htaccess
- {malware current directory}/.htaccess
- {malware parent directory}/revslider.zip
- {malware current directory}/cgi-bin.pl
- {malware current directory}/cgi-bin/cgi-bin
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