Trend Micro Security

PE_WINDEX.A-O

2015年1月16日
 解析者: Michael John Marcos   

 別名:

PWS:Win32/Bzub (Microsoft), Win32/Spy.Agent.OAX trojan (ESET), Mal/Buzb-A (Sophos)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ファイル感染型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

トレンドマイクロは、このウイルスをNoteworthy(要注意)に分類しました。

このファイル感染型ウイルスは、北朝鮮にホストされたWebサイトによって拡散する感染圧縮ファイルに埋め込まれています。

ウイルスは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

ウイルスは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

ウイルス マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した ウイルス )を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 1,738,811 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年1月14日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

ウイルスは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

インストール

ウイルスは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\Microsoft\Messenger\Extension\WdExt.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

ウイルスは、以下のプロセスに自身を組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • explorer.exe
  • iexplore.exe
  • ieuser.exe
  • firefox.exe
  • chrome.exe
  • msimn.exe
  • outlook.exe
  • winmail.exe
  • msnmsgr.exe
  • yahoomessenger.exe
  • ftp.exe

自動実行方法

ウイルスは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Windows Defender Extension = "%Application Data%\Microsoft\Defender\launch.exe"

バックドア活動

ウイルスは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Execute remote shell
  • List processes
  • List files and folders
  • Download and execute file
  • Upload file
  • Capture Screenshots of affected system

ウイルスは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://a.{BLOCKED}perl.sh
  • http://a-{BLOCKED}-01.slyip.net
  • http://{BLOCKED}was-01.dyndns.org

ウイルスは、コマンド&コントロール(C&C)サーバに以下の情報を通知します。

  • Date and Time(UTC)
  • Computer Name
  • Username
  • OS Information
  • MAC Address
  • IP Address and Subnet Mask
  • Adapter Information
  • Network (Internet | Closed)
  • TTL \ Hop Limit
  • Network Type (LAN | RAS | PROXY | MODEM | OFFLINE)

作成活動

ウイルスは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%Microsoft\Caches\Files\usd.dll
  • %Application Data%\Microsoft\Common\Shared\dis.dll
  • %Application Data%\Microsoft\Identities\{computer name}\arc.dll
  • %Application Data%\Microsoft\Repairs\sha.dll
  • %Application Data%\Microsoft\Shared\Modules\fil.dll
  • %Application Data%\Microsoft\Windows\Addins\att.dll
  • %Application Data%\Microsoft\Defender\launch.exe
  • %System%\wtime32.dll
  • %System%\mscaps.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

その他

ウイルスは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。

  • http://windowsupdate.microsoft.com

ウイルス は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した ウイルス )を削除します。

ウイルスは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • リモートシェルの実行
  • プロセスの列挙
  • ファイルおよびフォルダの列挙
  • ファイルのファウンロードおよび実行
  • ファイルのアップロード
  • 感染コンピュータのスクリーンショットの取得

ウイルスは、コマンド&コントロール(C&C)サーバに以下の情報を通知します。

  • 日時(UTC)
  • コンピュータ名
  • ユーザ名
  • オペレーティングシステム(OS)の情報
  • MACアドレス
  • IPアドレスおよびサブネットマスク
  • アダプタ情報
  • ネットワーク接続の有無
  • TTL値(Time to live),ホップリミット
  • ネットワークタイプ(LAN | RAS | PROXY | MODEM | OFFLINE)

ウイルスは、Windowsのエラー報告機能を無効にします。

ウイルスは、共有フォルダおよびリムーバブルドライブ内のEXEファイルに感染します。

ウイルスは、以下のレジストリキーを追加して、自身の継続的な活動の設定します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components\{ef2b00e3-19da-4e78-b118-6b6451b719f2}
StubPath = ""%System%\mscaps.exe" /s /n /i:U shell32.dll"
ComponentID = "DirectShow"
Version = "1,125,2406,1"
Locale = "*"


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components\{ef2b00e3-19da-4e78-b118-6b6451b719f2}

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Windows Defender Extension = "%Application Data%\Microsoft\Defender\launch.exe"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\Microsoft\Messenger\Extension\WdExt.exe
  • %Application Data%Microsoft\Caches\Files\usd.dll
  • %Application Data%\Microsoft\Common\Shared\dis.dll
  • %Application Data%\Microsoft\Identities\{computer name}\arc.dll
  • %Application Data%\Microsoft\Repairs\sha.dll
  • %Application Data%\Microsoft\Shared\Modules\fil.dll
  • %Application Data%\Microsoft\Windows\Addins\att.dll
  • %Application Data%\Microsoft\Defender\launch.exe
  • %System%\wtime32.dll
  • %System%\mscaps.exe

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「PE_WINDEX.A-O」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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