Trend Micro Security

PE_VIRUX.KR

2013年10月16日
 解析者: Marfel Tiamzon   

 別名:

Microsoft: Virus:Win32/Virut.BN; Mcafee: W32/Virut.n.gen

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ファイル感染型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ウイルスは、作成されたファイルを実行します。

ウイルスは、実行後、自身を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年9月14日

インストール

ウイルスは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\drivers\sysdrv32.sys - detected as HKTL_TCPAGENT

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

ウイルスは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %WINDOWS%\system\svhost.exe

自動実行方法

ウイルスは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
WSVCHO = %WINDOWS%\system\svhost.exe

他のシステム変更

ウイルスは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\SafeBoot\Minimal\
SVCWINSPOOL

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\SafeBoot\Network\
SVCWINSPOOL

ウイルスは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\Safeboot\Minimal\
SVCWINSPOOL
@ = Service

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\Safeboot\Network\
SVCWINSPOOL
@ = Service

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
%WINDOWS%\system\svhost.exe = %WINDOWS%\system\svhost.exe:*:Enabled:svhost

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
\??\%system%\winlogon.exe = \??\%system%\winlogon.exe:*:enabled:@shell32.dll,-1

ファイル感染

ウイルスは、以下の形式のファイルに感染します。

  • EXE
  • SCR

ウイルスは、ファイル名に以下の文字列を含むファイルには感染しません。

  • WINC
  • WCUN
  • WC32
  • OTSP

作成活動

ウイルスは、作成されたファイルを実行します。

その他

ウイルスは、実行後、自身を削除します。


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「PE_VIRUX.KR」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

     
    • HKTL_TCPAGENT

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In KEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
    • %WINDOWS%\system\svhost.exe = %WINDOWS%\system\svhost.exe:*:Enabled:svhost
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
    • \??\%system%\winlogon.exe = \??\%system%\winlogon.exe:*:enabled:@shell32.dll,-1

手順 5

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SafeBoot\Minimal\
    • SVCWINSPOOL
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SafeBoot\Network\
    • SVCWINSPOOL

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「PE_VIRUX.KR」と検出したファイルの駆除を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください