Trend Micro Security

PE_VIRUT.J-1

2012年10月8日
 解析者: Karl Dominguez   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ファイル感染型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ウイルスは、標的とするファイルの特定の領域に自身のコードを上書きすることにより感染活動を実行します。 ウイルスは、ホストファイル内の未使用の領域に自身のコードを挿入することにより感染活動を実行します。 ウイルスは、標的とするホストファイルの末尾に自身のコードを追記することにより感染活動を実行します。


  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2009年8月21日

インストール

ウイルスは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • VtSect

ファイル感染

ウイルスは、以下の形式のファイルに感染します。

  • .EXE
  • .SCR

ウイルスは、標的とするファイルの特定の領域に自身のコードを上書きすることにより感染活動を実行します。

ウイルスは、ホストファイル内の未使用の領域に自身のコードを挿入することにより感染活動を実行します。

ウイルスは、標的とするホストファイルの末尾に自身のコードを追記することにより感染活動を実行します。

ウイルスは、ファイル名に以下の文字列を含むファイルには感染しません。

  • PSTO
  • WC32
  • WCUN
  • WINC

バックドア活動

ウイルスは、以下のいずれかのIRCサーバに接続します。

  • proxim.ircgalazy.pl

その他

ウイルスは、自身のコード内に以下の文字列を含みます。

  • O noon of life! O time to celebrate!
  • O summer garden!
  • Relentlessly happy and expectatnt, standing: -
  • Watching all day and night, for friends I wait:
  • Where are you, friends? Come! It is time! It's late!


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
VSAPI OPR パターンバージョン 6.381.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2009年8月21日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「PE_VIRUT.J-1」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「PE_VIRUT.J-1」と検出したファイルの駆除を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください