PE_NESHTA.A
Virus:Win32/Neshta.A (Microsoft), Win32/Neshta.A virus (NOD32), Virus.Win32.Neshta.a (Kaspersky)
Windows
- マルウェアタイプ: ファイル感染型ウイルス
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: はい
- 感染報告の有無: はい
概要
ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
ウイルスは、標的とするファイルの先頭に自身のコードを追加して感染活動を行います。
詳細
侵入方法
ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
ウイルスは、以下のファイルを作成します。
- %Windows%\svchost.com → detected as PE_NESHTA.A-O
- %User Temp%\3582-490\{Malware Filename} → clean version of infected file
- %User Temp%\tmp5023.tmp
ウイルスは、以下のプロセスを追加します。
- %User Temp%\3582-490\{Malware Filename}
(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)
ウイルスは、以下のフォルダを作成します。
- %User Temp%\3582-490\
(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)
ウイルスは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。
- MutexPolesskayaGlush*.*{\xc2\x90}svchost.com\xc2\x90exefile\shell\open\command\xe2\x80\xb9\xc3\x80 "%1" %*\xc5\x93\xe2\x80\x98@
他のシステム変更
ウイルスは、以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
exefile\shell\open\
command
(Default) = "%Windows%\svchost.com "%1" %*"
ファイル感染
ウイルスは、以下の形式のファイルに感染します。
- EXE
ウイルスは、標的とするファイルの先頭に自身のコードを追加して感染活動を行います。
ウイルスは、以下の文字列を含むフォルダには感染しません。
- PROGRA~1
- %Windows%
- %Temp%
(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.. %Temp%フォルダは、一時的にファイルが保存されるフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Windows\Temp" です。.)
ウイルスは、以下のサイズのファイルには感染しません。
- less than 41,472 bytes or greater than 10,000,000 bytes
これは、トレンドマイクロの製品では、以下 により感染したファイルの検出名です。
- PE_NESHTA.A-O
その他
ウイルスは、以下を実行します。
- It avoids infecting files from the following drives:
- CD-ROM
- A:\
- B:\
<補足>
インストール
ウイルスは、以下のファイルを作成します。
以下のファイルは、PE_NESHTA.A-Oとして検出されました。
- %Windows%\svchost.com
以下のファイルは、駆除などの処理が実行された感染ファイルです。
- %User Temp%\3582-490\{マルウェアのファイル名}
ファイル感染
ウイルスは、以下のサイズのファイルには感染しません。
- 41,472 bytes 以下、または10,000,000 bytes 以上
対応方法
手順 1
トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。
-
TROJ.Win32.TRX.XXPE50FFF069
手順 2
Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 3
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 4
変更されたレジストリ値を修正します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\exefile\shell\open\command
- From: (Default) = %Windows%\svchost.com "%1" %*"
To: (Default) = "%1" %*"
- From: (Default) = %Windows%\svchost.com "%1" %*"
手順 5
以下のファイルを検索し削除します。
- %User Temp%\3582-490\{malware filename}
- %User Temp%\tmp5023.tmp
手順 6
以下のフォルダを検索し削除します。
- %User Temp%\3582-490
手順 7
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「PE_NESHTA.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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