Trend Micro Security

PE_EXPIRO.A3

2014年10月28日

 別名:

Virus:Win32/Expiro.CT (Microsoft), Virus.Win32.Expiro.nt (Kaspersky), W32/Expiro-W (Sophos)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ファイル感染型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, ファイルに感染

ウイルスは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。

ウイルスは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。


  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年4月4日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集

侵入方法

ウイルスは、以下の方法でコンピュータに侵入します。

  • as a file infected by PE_EXPIRO mother file
  • may be downloaded unknowingly when visiting malicious websites

インストール

ウイルスは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\{random filename}.tmp - also detected as PE_EXPIRO.A3 contains the content of target file with expiro malicious code
  • %System%\cisvc.exe - also detected as PE_EXPIRO.A3

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

ウイルスは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • kkq-vx_mtx{number}
  • gazavat-svc

他のシステム変更

ウイルスは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\wuauserv
Start = "4"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)

ファイル感染

ウイルスは、以下のファイルに感染します。

  • .EXE

ウイルスが感染活動する際、ネットワーク共有フォルダ内の以下のファイル形式のファイルに感染します。

  • .EXE

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

ウイルスは、IEのゾーン設定を変更します。

情報漏えい

ウイルスは、以下の情報を収集します。

  • Windows Product ID
  • Drive Volume Serial Number
  • OS Version
  • User credentials
  • Information from Filezilla

その他

ウイルスは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {random generated 1}-{random generated 2}.com
  • {random generated 1}-{random generated 2}.ru


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
VSAPI OPR パターンバージョン 10.707.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年4月4日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\wuauserv
    • From: Start = "4"
      To: Start = "2"

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\{random filename}.tmp

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「PE_EXPIRO.A3」と検出したファイルの駆除を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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