Trend Micro Security

PE_DELZIUM.A

2013年10月9日

 別名:

Virus:Win32/Delicium.A (Microsoft); W32/Autorun.worm.fj (McAfee); W32.Delezium!inf (Symantec); Worm.Win32.AutoRun.erd (Kaspersky); Trojan.Win32.Generic.pak!cobra (Sunbelt); Trojan.Generic.680659 (FSecure)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ファイル感染型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ウイルスは、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。


  詳細

ファイルサイズ 86,016 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年11月8日

侵入方法

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

自動実行方法

ウイルスは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
.Net Recovery = "rundll32.exe dotnetfx.dll,repair"

ウイルスは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Userinit = "userinit.exe,New Folder.exe"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「%System%\userinit.exe,」となります。)

他のシステム変更

ウイルスは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
DotNetRecovery

ウイルスは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\WDM
%System%\advapi32.dll[MofResourceName] = "LowDateTime:-878345984,HighDateTime:29653303***Binary mof compiled successfully"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「LowDateTime:-1618731008,HighDateTime:29653597***Binary mof compiled successfully」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\WDM
%System%\DRIVERS\ACPI.sys[ACPIMOFResource] = "LowDateTime:-1893836544,HighDateTime:29653288***Binary mof compiled successfully"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「LowDateTime:-1618731008,HighDateTime:29653597***Binary mof compiled successfully」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\WDM
%System%\DRIVERS\mssmbios.sys[MofResource] = "LowDateTime:246686720,HighDateTime:29653305***Binary mof compiled successfully"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「LowDateTime:-1618731008,HighDateTime:29653597***Binary mof compiled successfully」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\WDM
%System%\DRIVERS\intelppm.sys[PROCESSORWMI] = "LowDateTime:1716098048,HighDateTime:29653287***Binary mof compiled successfully"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「LowDateTime:-1618731008,HighDateTime:29653597***Binary mof compiled successfully」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\WDM
%System%\DRIVERS\ipnat.sys[IPNATMofResource] = "LowDateTime:741130752,HighDateTime:29653288***Binary mof compiled successfully"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「LowDateTime:-1618731008,HighDateTime:29653597***Binary mof compiled successfully」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\WDM
%System%\Drivers\HTTP.sys[UlMofResource] = "LowDateTime:-2038869248,HighDateTime:29653287***Binary mof compiled successfully"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「LowDateTime:-1618731008,HighDateTime:29653597***Binary mof compiled successfully」となります。)

ウイルスは、以下のレジストリ値を追加し、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableTaskMgr = "1"

作成活動

ウイルスは、以下のファイルを作成します。

  • dotnetfx.dll

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「PE_DELZIUM.A」として検出されたファイルを確認し削除します。

[ 詳細 ]

手順 3

レジストリエディタおよびタスクマネージャ、フォルダオプションの機能を有効にします。

[ 詳細 ]
この手順により、このウイルスが無効にした他のアプリケーションまたはプログラムの機能も有効になります。

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies
    • System
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft
    • DotNetRecovery

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • .Net Recovery = "rundll32.exe dotnetfx.dll,repair"

手順 6

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\WDM
    • From: %System%\advapi32.dll[MofResourceName] = "LowDateTime:-878345984,HighDateTime:29653303***Binary mof compiled successfully"
      To: %System%\advapi32.dll[MofResourceName] = "LowDateTime:-1618731008,HighDateTime:29653597***Binary mof compiled successfully"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\WDM
    • From: %System%\DRIVERS\ACPI.sys[ACPIMOFResource] = "LowDateTime:-1893836544,HighDateTime:29653288***Binary mof compiled successfully"
      To: %System%\DRIVERS\ACPI.sys[ACPIMOFResource] = "LowDateTime:-1618731008,HighDateTime:29653597***Binary mof compiled successfully"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\WDM
    • From: %System%\DRIVERS\mssmbios.sys[MofResource] = "LowDateTime:246686720,HighDateTime:29653305***Binary mof compiled successfully"
      To: %System%\DRIVERS\mssmbios.sys[MofResource] = "LowDateTime:-1618731008,HighDateTime:29653597***Binary mof compiled successfully"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\WDM
    • From: %System%\DRIVERS\intelppm.sys[PROCESSORWMI] = "LowDateTime:1716098048,HighDateTime:29653287***Binary mof compiled successfully"
      To: %System%\DRIVERS\intelppm.sys[PROCESSORWMI] = "LowDateTime:-1618731008,HighDateTime:29653597***Binary mof compiled successfully"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\WDM
    • From: %System%\DRIVERS\ipnat.sys[IPNATMofResource] = "LowDateTime:741130752,HighDateTime:29653288***Binary mof compiled successfully"
      To: %System%\DRIVERS\ipnat.sys[IPNATMofResource] = "LowDateTime:-1618731008,HighDateTime:29653597***Binary mof compiled successfully"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\WDM
    • From: %System%\Drivers\HTTP.sys[UlMofResource] = "LowDateTime:-2038869248,HighDateTime:29653287***Binary mof compiled successfully"
      To: %System%\Drivers\HTTP.sys[UlMofResource] = "LowDateTime:-1618731008,HighDateTime:29653597***Binary mof compiled successfully"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • From: Userinit = "userinit.exe,New Folder.exe"
      To: Userinit = "%System%\userinit.exe,"

手順 7

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • dotnetfx.dll

手順 8

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「PE_DELZIUM.A」と検出したファイルの駆除を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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