Trend Micro Security

PE_CHIR.B-O

2017年3月1日
 更新者 : Sabrina Lei Sioting

 別名:

Virus:Win32/Chir.B@mm (Microsoft), Email-Worm.Win32.Runouce.b (Kaspersky), W32.Chir.B@mm (Symantec), W32/Chir.b@MM (McAfee), W32/Chir-B (Sophos), Virus:W32/Runouce.gen!A (Fsecure), Win32.chir.b (Sunbelt), Win32.Runouce.B@mm (Bitdefender), W32/Chir.B@mm (Fortinet), Email-Worm.Win32.Runouce (Ikarus), W32/Chir.B (Panda)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ファイル感染型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, Eメールを介した感染活動

ウイルスは、大量送信されたスパムメールに添付されて、コンピュータに侵入します。 ウイルスは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

ウイルスは、対象とするファイルの末尾に自身のコードを追加して感染活動を行います。 ウイルスは、上記ファイルにコードを挿入し、特定のファイル形式に感染します。

ウイルスは、Windows のアドレス帳(WABファイル)から特定のEメールアドレスを収集します。


  詳細

ファイルサイズ 10,748 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年1月31日
ペイロード ファイルの作成

侵入方法

ウイルスは、大量送信されたスパムメールに添付されて、コンピュータに侵入します。

ウイルスは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • PE_CHIR.B

インストール

ウイルスは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\runouce.exe

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

自動実行方法

ウイルスは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Runonce = "%System%\runouce.exe"

ファイル感染

ウイルスは、対象とするファイルの末尾に自身のコードを追加して感染活動を行います。

ウイルスは、上記のファイルにコードを挿入し、以下の拡張子を持つファイルに感染します。

  • .EXE
  • .SCR
  • .HTM
  • .HTML

感染活動

ウイルスは、WABから特定のEメールアドレスを収集します。

ウイルスは、以下のソフトウェアに存在する未公開の脆弱性を利用して感染活動します。これにより、ユーザがEメールメッセージを閲覧した際に添付ファイルが自動的に実行されます。

  • MS01-020 - Incorrect MIME Header Can Cause IE to Execute E-mail Attachment


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 7.804.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年1月31日
VSAPI OPR パターンバージョン 7.805.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2011年2月1日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「PE_CHIR.B-O」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Runonce = "%System%\runouce.exe"

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「PE_CHIR.B-O」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。 http://technet.microsoft.com/en-us/security/bulletin/MS01-020


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