Trend Micro Security

PE_BUZUS.A-O

2014年7月14日
 解析者: Mark Joseph Manahan   
 更新者 : Jaime Benigno Reyes

 別名:

VirTool:Win32/DelfInject.gen!X (Microsoft); BackDoor-DOQ.gen.w (McAfee); Downloader (Symantec); Trojan.Win32.Buzus.cezo (Kaspersky); Trojan.Win32.Buzus.cfen (v) (Sunbelt); Trojan.Generic.KDV.492312 (F-Secure)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ファイル感染型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ウイルスは、上記ファイルにコードを挿入し、特定のファイル形式に感染します。

ウイルスは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

ウイルス マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した ウイルス )を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2014年6月28日

侵入方法

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ウイルスは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %System%\{random filename 1}.exe
  • %System%\{random filename 2}.exe

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

ウイルスは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %System%\{random filename 3}.nls
  • %System%\{random filename 4}.nls
  • %System%\c_l{random 4-digit number}.nls
  • %System%\_Setup.bat (deleted afterwards)
  • %System%\_DELETEME.BAT (deleted afterwards)

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

自動実行方法

ウイルスは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{GUID}
StubPath = "%System%\cmd.exe /c %System%\{random filename 1}.exe /i"

他のシステム変更

ウイルスは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Foxy

HKEY_CURRENT_USER\Software\Foxy\
path

HKEY_CURRENT_USER\Software\Foxy\
path\karaoke

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{GUID}

ファイル感染

ウイルスは、以下のドライブ内で対象とするファイルを検索します。

  • remote drives
  • removable drives

ウイルスは、上記のファイルにコードを挿入し、以下の拡張子を持つファイルに感染します。

  • .exe

バックドア活動

ウイルスは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • update itself
  • terminate processes
  • delete files
  • download and execute arbitrary files

ウイルスは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://{BLOCKED}f5.{BLOCKED}ine.nu/config.asp?id={root directory serial number}
  • http://{BLOCKED}ra6.{BLOCKED}omeftp.org/config.asp?id={root directory serial number}
  • http://{BLOCKED}b1.{BLOCKED}erveftp.net/config.asp?id={root directory serial number}
  • http://{BLOCKED}er5.{BLOCKED}melinux.com/config.asp?id={root directory serial number}
  • http://{BLOCKED}ra8.{BLOCKED}meip.net/config.asp?id={root directory serial number}
  • http://{BLOCKED}sg14.{BLOCKED}meunix.net/config.asp?id={root directory serial number}
  • http://{BLOCKED}bc23.{BLOCKED}medns.org/config.asp?id={root directory serial number}
  • http://{BLOCKED}i88.{BLOCKED}ndns.org/config.asp?id={root directory serial number}
  • http://{BLOCKED}bh1.{BLOCKED}ndns.info/config.asp?id={root directory serial number}
  • http://{BLOCKED}55.{BLOCKED}me-host.org/config.asp?id={root directory serial number}

情報漏えい

ウイルスは、以下の情報を収集します。

  • Root directory serial number - used as id when connecting to C&C servers

その他

ウイルス は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した ウイルス )を削除します。

ウイルスが作成する以下の無害なファイルは、後に削除されるファイルです。

  • %System%\_Setup.bat
  • %System%\_DELETEME.BAT

ウイルスが検索の対象とするドライブは、リモートドライブおよびリムーバブルドライブです。

ウイルスが実行するコマンドは、以下のとおりです。

  • 自身の更新
  • プロセスの終了
  • ファイルの削除
  • 任意のファイルのダウンロードおよび実行

ウイルスは、C&Cサーバへ接続する際のIDとして用いられるルートディレクトリのシリアル番号を収集します。

ウイルスは、ルートキット機能を備えていません。

ウイルスは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
VSAPI OPR パターンバージョン 10.889.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年6月28日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「PE_BUZUS.A-O」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • Foxy
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components
    • {GUID}

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\{random filename 3}.nls
  • %System%\{random filename 4}.nls
  • %System%\c_l{random 4-digit number}.nls

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「PE_BUZUS.A-O」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください